さすが、窪田さんのナレーションが効いてる
東証2部に上場した東京都の産廃事業者のIRビデオである。
よく頑張ったなあと思う。
「え?なんで?」
なんということもなく思うでしょうけれど、ごみ収集と運搬、処理を映像化するという仕事は、けっこう頭を抱えてしまう、難しい仕事です。景色も仕事内容もとても地味だから。
そんな、ものすごく地味な仕事なのだけれど、ものすごく重要な仕事ということを、真正面から誠実に扱った制作関係者のみなさんに敬意!
いわゆる「絵面」がほとんど変化しない、トラックの走行シーンや処理作業風景を、カメラマンもディレクターは、どれもきちんとかっこよく撮れるまで撮っている。
シナリオは、入れなくてはいけない要件を連続させているだけのように感じるかもしれないが、論理的な破綻も無駄もない、なかなか小慣れた文章だと思う。
そして愚直なまでに淡々と繋いで(編集して)いる。
普通こういう絵面がこれだけ続くと、見ていて辛くなってくるのだが、最後まで見てしまうのは、やはり窪田等さんの声の力が大きい。
彼が読んでいるテレビ番組のイメージを引きずってきてくれるので、この会社も社会的に価値が高いという印象をもたらしているのだ。
IRはなんといっても、理論的に企業価値を理解せしめ、成長性を疑わせないシナリオテクニックが大切だ。
シナリオライターの力量も示せる仕事だから、僕は好きな映像ジャンルだ。