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  • Writer's pictureTomizo Jinno

夏の日の思い出は映像記憶?

夏が来るとワクワクする?

それは若いうちだけかと思ったら、案外お年寄りも心待ちにしているように思います。ひとつの理由は夏には人が集まるイベントが数多く催されることもあると思いますが、もうひとつは脳裏に刻まれた夏におきた事件の映像記憶が、その記憶にまつわるいろいろな周辺事情(思い出)を伴って、鮮明に記憶されているから・・・なんて思いませんか? 子供の日の記憶 映像といっても、僕の子供の頃の記憶は静止画です。自分の視界に入ったものだけの一枚の世界観です。ただ「暑かった」とか「叱られた」とか「傷を負った」とか。共通するのは、まだ経験の少ない短い人生で起こった衝撃的な事件だったこと。それも半世紀以上も前のこととなれば良い思い出です。 青春の記憶 これはもうほぼ必ず「恋の予感」「恋の蜜月」「恋の破綻」といった男女のアフェアですが、それらと同等以上に鮮明なのが、仲間と過ごした記憶、スポーツやチームプレーに対して激しく関わっていた時に起こったワンシーンです。この頃の記憶は時にモーション付きだったりします、僕は。 夏の記憶は衝撃的? 夏に起こったシーンは他の季節よりも量も深さも圧倒的です。その理由を考えてみました。 夏のスポーツイベントなどに本気あるいは夢中で参加していると、肉体的にも精神的にも極限状況になります。夏はたぶん誰でも熱中症に近い状態になるのではないでしょうか。この熱中症状態になるとドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンといった人の恒常性を制御するホルモンのバランスが崩れるのだそうで、中でも肉体的な極限を乗り越えるためにノルアドレナリンの分泌が増えるのだそう(ネット情報なので、間違っているかも知れないけれど、合点がいくので)。渦中にいる間はそれが極限を打破する力をもたらし、その目的が成就して体が日常を取り戻すと、どんなに辛く苦しい体験だったとしても、成就したことで精神的な幸福感をもたらし、さらに勢い余った(残った)ノルアドレナリンが意欲や向上心を刺激し、あれだけ辛かったにも関わらず「またやりたい!」という想像力を掻き立てるのではないでしょうか。 想像力は記憶力、映像力 夏の日の思い出が鮮明でしかも数が多いのは、夏が暑いから!(熱中症になるから)・・・とチコちゃんが教えてくれたわけではありません、僕が考えた答えです。 衝撃的に記憶され、脳裏に刻まれた映像記憶。映像記憶はリアリティを伴って永く保存されます。今年のあなたはどれだけの思い出を記憶に刻むことになるでしょうか? 本物の熱中症にはくれぐれもお気をつけください。

子供の日の記憶



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