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  • 株式会社映像設計 プロデューサー 神野富三

音と映像の幸福な関係

Updated: Dec 29, 2020


動画だって音は大事!

インターネット上では有名無名の動画作家が挙って自信の作品をアップしています。しかし、ほとんどの動画作品の「音」の扱いが粗っぽいことが残念でなり ません。パソコンやスマホで動画を再生する時、そもそも音を消して観ているユーザーが多いので「どうせ聴いてないから」ということでしょうか。でもプロと アマの違いが大きく表れるのが、この音の扱いではないでしょうか。

 以下、思いつくままに僕が考える音と映像の関係を書きます。

(1)無音でも成立している映像は、効果的な音楽を付けるとさらに輝く

(2)音楽を付けてようやく見易くなる映像は、そもそも映像としては退屈

(3)音楽は映像の邪魔をしてはいけない

   ※ミュージックビデオを除く

(4)音楽は映像を補完するのではなく増幅するもの

   ※音楽で映像の意味を替える、という演出の場合は除く

(5)ナレーション(インタビュー)がある時は音楽の音量をしっかり下げる

(7)映像に対して切れ間なく音楽をあてず、時には生音や静寂を挿入する

(8)無闇に効果音が入った映像は構成の単調さを誤魔化している

(9)短編だからと言って、単調な音楽1曲で通すことはやめよう

(10)音楽だって編集しよう

   イントロ、エンディングは起(承転)結に大切な要素なのだから是非生かそう

サウンドトラックの重要さ

音楽だけでなく、サウンドトラックの様々な音声に細かく気を使うようになると、自ずと映像の構成も工夫をするようになるはずです。

 誰でも初めて映像を編集した時に、音楽を付けることで印象がガラッと変わることを経験すると思いますが、音楽に頼って映像を仕上げるのではなく、音付けは編集後の楽しみに取っておくといいと思います。

 僕ら職業映像屋にとっても、MAスタジオで音が付いて映像に輝きが加わる瞬間は、何度経験してもとても幸福な時間です。

 あ、付け足しですが、お金をいただいて映像を作るならば、編集(音付け)時のサウンドモニターはイヤホンで済まさず、完成前には必ずいくつかのタイプの スピーカーでチェックしてください。視聴環境は様々ですから。また、同録(撮影と同時に生声を収録する)の場合は、マイクは必ずオン(近く置く)にしてく ださい。オフで拾った生声は使い物になりません。


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