Googleが日本国内で Google 検索の新機能として生成 AI による検索体験 (SGE -Search Generative Experience) の日本語版の試験運用を開始しました。 僕は望んでいません 検索エンジンに答えを教えてくれとは頼んでおらず、できるだけ広範な情報を提示してくれたら、自分のリテラシーを総動員して文章を読み取り、自分なりの解釈ないしは答えを得たいと考えています。ですから、とても重宝していたブログ記事・普通の人（Googleが権威だと認めない）が書いた事実は無視して、権威（みんなが「いいね」と思う人）が書いた駄文が画面を支配する状況を、すでに何年も前から嘆いてきましたが、ここにきてGoogleさんが「答えを教えてくれる」とは、なんと差し出がましいことをしてくれるのだ！！と怒り心頭です。「使わなきゃいいじゃん」その通りです。でも、こういうものがあると「楽だ」と思う人が多いことも知っています。そして、そのうちそれが社会の当たり前になることも・・・。 ネットに上がっている情報だけでは世界は語れない 本当に大切なことは目に見えない。ましてサーバーに上がっていることだけが社会にある事実ではありません。サーバーに上がっていない情報はその何百倍、何万倍もあるに違いありません。
多くの人が「まあ、こんなところかな」と思えば、それがやがて「正しい」になってしまうのがインターネットの世界。「本当は正しいこと」が無視され、「間違っていても多くの人が信じていること」が社会を席巻する、恐ろしい社会です。Googleがとる基本スタンスは「人々が望むから・・・」のひとことに尽きます。つまり衆愚政治と同じです。
民主主義の終わりが始まったような憂鬱な気分です。
僕は、まず自分で探す・考える習慣をやめたくありません。
