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  • Writer's pictureTomizo Jinno

「動画編集」」と「映像制作」

会社宛のメールアドレスに「動画編集します」「リソース足りてますか」と、YouTuberの下請け編集を仕事にしている人たちから営業メールが入ります。はじめにお断りしますが、この文章はYouTuberの下請けで動画編集をする人たちへのエールです。 ここ1か月くらいの人数を数えたら23人も ポートフォリオを拝見すると、半分以上の人が類似のフォーマットでつくられていることから、あるひとつの動画編集教室の指導を受けた人たちであることが窺えます。はじめは、その程度の技量で編集できますと言われても・・・。と思っていましたが、そのひとりと電話で話をすると、自分は大した編集はできないことはわかっているので、その程度の仕事があったらぜひやらせて欲しい・・・、ということのようでした。動画編集ができることと、映像制作ができることは別の次元のことと考えているそうです。実際、彼らの編集技量でお任せできる仕事はありません。 付加価値は5,000円? 要らないところを、指示書どおりにジャンプカットで繋いで、テロップ入れて、音楽入れればおしまい。しかしそのくらいの作業でも時間だけは必要ですので、ほぼ1日に1本しか完成できない。その作業が5,000円也と聞いた時は耳を疑いましたが本当らしいです。つまり「その程度の作業」だと自認しているということですね。その認識はたしかに正しいかも知れません。 上記のYouTubeコンテンツ編集に必要な編集技術は、今一般的にプロの編集マンが使用する編集技術の1/100にも満たない技量です。(僕らのように制作・演出やカメラと兼業で編集する者はプロエディターには遠く及ばないけれど、普通の仕事をする上では困らない程度には習得しています) 編集技術は映像制作に重要な技能だけれど、YouTuber下請け動画編集マン君たちはその編集技術を極めるつもりは無いようです。たしかにプロの映像編集マンとして良い生活をいている人は日本には数えるほどしかいないので、極めたいと思えないのも無理はありません。 映像制作というプロセスを分割すると 企画1:シナリオ1:演出2:撮影3:編集2:録音1 くらいのバランスで業務を遂行できる知識、技量が必要ではないかと思います。ですから思うのです。編集技術を極めようと考えなくてもいいので、企画、シナリオ、演出の部分を勉強してはどうでしょう。実は僕がYouTuberの下請け編集マンの人に仕事を任せなれない理由は、けっして技術ではなく「判断力」なのです。「これでいいのか?」と疑問を持って、映像をよりよくする技能(意志)を持っているのか?という疑問を持つのです。


自分で考えよう! そうです、僕の、YouTuberの下請け編集マン君たちへのエールは「自分で考えよう!」ということに尽きます。他力本願に幸運を待っていても決して運はやってきません。少しずつでも自分で決めて、自分で実行しているうちに運(機会)はめぐってくるものではないでしょうか。企画、シナリオ、演出、を(できれば撮影も)勉強すると必ず編集技量も増強されるはずです。


自分で考えよう!

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