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  • 株式会社映像設計 代表取締役プロデューサー 神野富三

ロケーション撮影のお天気判断について


悩ましい判断

野外での撮影や窓の外の景色が重要な場合、撮影予定をどう立てるか、クライアント同様に制作会社も苦慮するところです。企画のテーマ(題材)からみてどうしても野外での撮影が必要な場合は、制作会社は見積書を提出する時点で雨天時の対応方針を説明します。

野外ロケがある案件で、天候判断についての言及が無い制作会社は少々、能天気です。そういう会社に限って雨に降られますので注意しましょう。なぜなら「NO天気」だから」・・・。(おーさぶ。)

制作会社として悩ましいのは、天候条件によって撮り上がる映像の質が大きく左右されるため、できるだけ好条件下で撮影したいという思いとの葛藤です。

日当が出ないキャンセル

ディレクター、カメラマンを拘束すればギャランティ(日当)を頂戴しなくてはなりませんが、多くの制作会社が「前日夕方までに決定してもらえば、翌日の撮影予定をキャンセル(完全キャンセルではなくて「延期」が条件)しても、費用を請求しない」として、ギリギリの条件設定をしています。現実的には前日にキャンセルがでて、翌日の撮影(別案件)がすぐにアサインされる・・・ということはありませんので、多くの場合このリスクは制作会社が被っています。

天候判断は誰がするのか

原則的には制作会社が進言して、クライアントが決定します。ディレクターが「こんな天気ではダメだ!」と言っても、クライアントが「撮影しろ!」と言えば撮影挙行です。

賢いスケジュールづくり

企画(シナリオ)によっては、屋内(天候無関係)撮影と野外撮影、両方が必要で複数日の撮影を予定する場合があります。例えば屋内撮影日と野外撮影日が1日ずつ、計2日間の撮影予定であれば、撮影予定日だけ決めておいて、どちらの日程を野外撮影にするかを流動的にしておく、という方法をとることがあります。ご予算が標準的にいただける案件は、大概撮影日数も多いため、大方はこの方法で調整しています。

企業様においては社内調整が大変ですが、予めご案内すればご理解いただけるようです。

できるだけ天候に左右されない企画を提案?

PRする題材が天候に関係無い案件で、制作ご予算も限られている場合は、天候に左右される撮影対象を盛り込まない企画を提案するというのが、経験豊富な映像制作会社の常套手段です。しかし、昨今のテレビCMを見てもわかりますが、屋外シーンがCGや合成ばかりというのも、なんだか寂しいかぎりです。

弊社は、天候の安定している時期、季節であれば、野外であるべき映像の撮影については、できるかぎりロケーション撮影を行うよう心がけています。

雨が必須のロケ設定はもっと難しい


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