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  • 名古屋WEB動画制作所  管理人 神野富三

自動車運転免許の更新講習で鑑る映像

Updated: Dec 31, 2020


小生は自動車運転免許を取得してはや38年になんなんとする齢。昔の免許有効期限は基本3年、今は優良運転者なならば5年なので、更新講習はたぶん10回程度は受けているのではないでしょうか。今日は早めの更新手続きをしてきました。

自動車免許の更新講習と言えば映画

年配の映像制作業の人ならば、ここまででピンとくると思います。そう、講習の中に必ずある映像視聴の時間。これ昔は映画でした。まさにフィルムを映写していました。いつ頃からか「ビデオ」になり、「DVD」になり。今日の上映はノートPCからメディアプレーヤーかなにかで、プロジェクター上映していました。

定番中の定番企画

上映メディアや道具のことはさておき。むかし、この映像が「映画」だった頃のその内容は、毎回「あなたが事故を起こすと、被害者はこんなに酷い目に遭い、加害者であるあなたの人生はこんなにメチャメチャになりますよ」という、まさに恐怖を煽って安全運転を誓わせるという「1テーマ構成」でした。

しかし、上映が「ビデオ」になってきた頃から、あまり大げさに悲惨さを演出することが抑えられてきて、構成も2、3事例をオムニバスに事例紹介するようになったと記憶しています。

制作予算を弾きながら鑑てしまう性(さが)

商売柄制作費を計算しながら鑑ていますので、昔のフォルムの時代が500〜1,000万円ならば、ビデオ制作になって500万円程度に下がった印象。

その後時代が今に近づくたびに、シナリオも役者も演出も、どんどんレベル低下。もちろん予算もどんどん低下してきているものと推測。


時代の流れなのか・・・

そして今日上映された映像(データ的にはFHDだったようだけど、スクリーンが正方形だったから上映画面がひどく小さくて見難かった)は約20分(この長さは昔から変わらない?)、冒頭にこそ定番の「事故は被害者も加害者も不幸になりますよ」という実話紹介(?)が数分程度だけありましたが、その後の構成は総花的な形に変化していました。

具体的には以下(メモりながら視聴してたなんて、お利口さんでしょ!)

(1)幼い子供を交通事故で死なせた事例(被害者・加害者)

(2)飲酒運転はぜったいやめよう

(3)シートベルトは必ずしよう

(4)もし事故を起こしてしまった場合の対処方法

(5)安全運転の知識

 ・一時停止

 ・夕暮れ時の運転

 ・高速道路の運転

 ・速度の知識

 ・歩行者、自転車を守る

(6)危険の予測と回避方法

 ・右折時

 ・左折時

 ・進路変更

これを見ると、以前は講師が教本片手に口で説明していた事項ですよね。「優良運転者講習」などのために、講習時間をどんどん短くしてきた結果、講習内容の平準化と確実な到達のために、「映像で見せちゃえ」って、なってきたんではないでしょうか。

実際に道路を運転していると遭遇しそうなシチュエーションに関して、テクニカルな面での知識を伝える映像・・・そんな印象です。

愛知県、交通死亡事故ワースト1返上を祈って!

この内容は愛知県のものなので、他の県ではどうかわかりませんが・・・。

万年交通死亡事故全国一の愛知県。みんなが映像で教えられた知識を実践して、みんなの力で交通事故を減らしていきたいものですね。

昔は更新講習が終わると、観せられた映画の(恐怖の)余韻で、なんとなくどーんと暗〜い気持ちになっていたように記憶していますが、今は「さあ終わった終わった」て感じでした。明るい気持ちで運転した方が、いいような気もしないではないですね。

さあ、更新講習で観せる映像。 あなたならどんな企画を提案しますか?


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