映像制作は無人(AI)でできるか!?

低賃金のワナ?

今朝の日経新聞の一面

「非製造業無人化が進む」「脱せるか低賃金のワナ」

最近でも春闘のベースアップや、世界における日本の平均賃金が世界順位をどんどん下げているという話題が、紙面を賑わせてきました。

 

日本全体の経済は好景気と言われても、物価は上がらず、個人の消費は上向かず。

家庭の財布が固いのは、可処分所得が少ないから、将来の不安が拭えないから・・・。

ならば平均所得を上げれば、名実ともに経済が上向くに違いない。

だからベースアップは大事、特に中小企業の賃金アップが大事、という論理のようです。

 

社内留保の多い大企業が率先してベースアップすれば、ほかも引きずられて上がっていく・・・。

大企業の社員がものを買い、遊びに出かければ、サービス業も儲かるようになる・・・。

僕はこれは全くもって勘違いだと思う。

 

弊社が拠点とする名古屋市は「ものづくりの中部」と言われる地域の中心です。

具体的にいえば、この地方は某自動車メーカーを頂点?とするピラミッドで一次下請け、二次下請け、と産業構造が形成され、当然平均賃金は下に行くほど下がります。

 

賃上げの付け回し先は・・・

大企業が賃上げすると何が起こるかというと、コストダウンです。

コストダウンとは仕入れ額を抑えることです。

仕入先は下請け会社ですから、下請け会社はその圧力に対応するため、社内のコストを抑えます。

つまり賃金を抑える。

賃金を抑えようとすると労組がうるさいから、労働体系の違う派遣を使おうと考えるし、更に二次下請けに値引きの付け回しをしようと考える。

 

かくして、大企業の社員の給料を増やすために、下請けの労働賃金を吸い上げているだけという構図ができあがる。

 

映像制作業は非製造業

ものづくりの中部と書きましたが、ものづくりに敬意を払う人たちは逆に、カタチの無いものの価値を低く見る傾向があります。決めつけてはいけませんが、そういう傾向は僕の身の回りをみただけでも、はっきり感じます。

 

いまはIT関係のビジネスだけはカタチの無い産業でありながら、みなが「よくわからない」ので高額な代金がもらえますが、それ以外の目に見えないモノやコトに代金を支払ってもらう労働集約型産業は、カタチのあるものを扱う産業に労働対価を吸い上げられています。

 

映像はカタチの無い商品の最たるものです。

その制作過程に払われた労力や知力、エネルギーは目に見えません。

巷の映像制作予算は、著しい低下傾向にあります。

 

無人化が救う!?

映像制作業務も無人化が救うと考えるのならば、この産業の価値はそういう価値なのだということになります。最近、某価格比較サイトから紹介案内がくる案件の提示予算を見ると、そういうふうに思っている人が実際にいるのだな、とつくづく残念に思います。

 

 

AIでは作れない

人間の「情緒」を数値化できたとしても、その情緒を持った人に、どういう方法でどんな感動を伝えれば、意図したメッセージを確実にとどけられるのか?

これに応える映像を、AIが実際に撮影して、編集してくれるのならば、僕らは無用になるでしょう。

 

 

 

 

 

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