すでにある映像を基に世界観を創造する

(先週の続きです。)

 

お金が掛かる世界創造
頭に描いた世界を実物で創作しようとしたらお金が掛かるに決まっています。

だからCGが隆盛しているってことです。でも、CGはやっぱりCGであり、リアルに見せれば見せるほど嘘っぽくなるジレンマは今尚あります。

 

たいしたことないアイデア

どこかで見た風景や「思いつき」の世界を再現したものが多い昨今のテレビCM。どこかの監督が頭に描いたその世界観が、そのCMを成立させる唯一無比な世界とは僕は思えません。

そんな誰かの自己満足のために大枚をはたくよりも、もっと頭を柔軟にして、ひとつの目的(販売促進とかイメージアップとか)を果たすための、別なアプローチを考えてみてはどうかと思うのです。

 

高品位なストック映像が世界から

我々はいまストックフッテージという無尽蔵とも言える映像ライブラリーを世界中から、目的にぴったりの映像素材を見つけることができることに、僕は注目したいのです。

「ぴったりの映像」と言っても、頭に描いたそのものズバリの映像素材は、そうそうありません。「ぴったり」というのは、企画に対してぴったりということ。立案時に漠然と「海を泳ぐ◯◯」と想ったけれど、「雲間を飛ぶ鳥」の美しい映像を見つけたら「あ、これでもイケる!」と気づくことがあるのです。むしろ海に拘っていたことで気づかなかった、拡がりを手に入れられるかもしれないのです。むしろ、こちらの作業の方が豊富な経験とアイデア、想像力を要する仕事です。

 

そんなのクリエイティブじゃない!?

「そんなの映像のプロじゃない」という声も聞こえてきそうです。撮影技術が無いから、自信が無いからそんなこと言うんだろう?と?

僕のこの提案はコストパフォーマンスを最適、最善にするための方法です。予算が潤沢にある制作案件で、希望通りのスタッフや機材、資材が手に入るなら、いちから創作、撮影すればいいのです。でも、今の日本では予算の低下によって、優秀な演出家やカメラマンにそうした仕事が回っている状況ではありません。撮影技術、演出技術の劣化が激しいのです。

 

ことローカルならば尚更

中途半端な予算で、いちかばちかでロケを敢行するくらいなら、ストックフッテージで確実に美しい映像を手に入れた方が賢くないですか?

できるだけハイクオリティな映像で、自分の描いた世界を映像化したい。それは楽しいことに違いないですが、ことCMについては、あくまでBtoB映像です。つまりクライアントのための映像です。決して代理店やプロダクション、監督のための映像ではないのです。
 

 

 

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