語源に気づく企業PR(啓発)動画

電車内での化粧は僕も見たくない
東急電鉄の車内啓発動画の「車内で化粧をするのはみっともない」というコピーについて、賛否あるという話題が持ち上がっていますね。

ちなみに先に申し上げておきますが、僕も「みっともない」と思います。けれどこの「みっともない」という言葉の使い方、いちど検証してみる必要があると思います。

 

 

「おい、みっともないぞ!」

自分を含めて大方の人が本人に対して幾らか親切心があって言っていませんか?「自分はいいけど、おまえのためだ」みたいな。

 

「あなた、こんなところでみっともないからやめなさい」という言い方には、どこか「あなた自分では気づいてないようだけれど、人から見ると・・・だよ」と、なんだか「本人のためだから」というような。

 

ちょっとまてよ

それでよく考えてみました。

そもそも「みっともない」って語源はなに?

やっぱりそうでした。

「みっともない=みとうもない=見たくない」ということらしい。

 

つまり相手の状態を言っているのではなく、自分の気持ちを表しているわけです。

だから、そういう悪い感情をぶつけられた(言われた)相手が「あんたに言われたくない」と感じるのも、こうして考えれば理解できます。

 

相手のためじゃなかった

だから、今回のキャッチコピーを批判している人たちの気持ちは「あんた、わたしのために言ってくれてるようなフリして本当は自分が嫌なだけじゃんか」という気分なのでしょう。

そういう意味ではこの企業PR?啓発?ポスターと動画、なかなかの国語力をもったコピーライターが書いたのかも知れません。

 

「あんたの化粧なんて見たくもないからやめな」とはさすがに言えないから、「みっともないからおやめなさい」と、現代の通念で親切っぽく言っておきながら、実は本音のところ「おいっ、やめろ、鬱陶しい!」と言っているわけだから。


企業PRのプロは、やっぱり頭がいいね。

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