映像を企画するときの条件設定の四大要素

その1・企画のテーマ(何を伝えるのか)

その2・視聴環境(媒体と対象)

その3・期待度(予算とコンバージョン)

その4・プロジェクトの管理方法(承認と決済)

 

B2Bの映像制作について、我々映像制作プロダクションが案件の受注を検討する場合、大きく言ってこの4つの要素を見極めるところから始まります。これらの情報が明確にされているか、バランスがとれているかどうかを、その案件の実現性を見極める判断材料にしています。

動画制作のご発注を検討されている担当者の方に、参考にしていただけると幸いです。

 

その1・企画のテーマ

案件の軸脚になる要素なので「明確」であること。

明確でありさえすればテーマは何でもOK、不可能はありません!(と思う・・・)

 

その2・視聴環境

高速インターネットが普及する以前は、映像ソフトの視聴(ないしは拡散、流通)は「①テレビ放送」か、展示会やイベント、セミナーなど一定に囲われた場所での「②放映映像」、そしてVHSテープやDVDといった「③メディア配布」がその役割を担っていました。

それが今ではインターネットのYouTubeなどの動画共有サイトやFacebook、TwitterなどのSNSに載せた④WEB動画がほぼ主流となっています。

 

テレビ放送(代表例:スポットCM)の場合、視聴者は完全に受け身(HDDレコーダーによるCM飛ばし視聴は別)で、視聴は予期せぬうちに始まり、チャンネルを替えるか目をそらさない限り強制的に視聴させられます。視聴者数はあっという間に数十万、数百万人を達成しますが、15秒、30秒という短いコンテンツで伝えられるメッセージはひとつかふたつしか無理です。放送時間帯によって大まかな視聴者層の選別は可能ですが、概ね一般対象となります。効果を生むほどの出稿は相当の予算が必要です。

 

放映映像の場合、視聴者は予め動機を持ってその場所に来ています。見本市などの多業者によるブース展示の場合は、ある程度「アテンション」は重要ですが、コンテンツには「より深い情報」「分かりやすい説明」が必要となります。着席で視聴する場合は、ある程度じっくり長尺モノもOKです。しかし、できるだけ端的にまとめ上げることも大切です。

 

メディア配布による場合も無作為にばら撒くのではなく、多くの場合一定のプロフィールを持ったターゲットに配布するので、コンテンツに含まれる情報量は多め、深度は深めに設定する必要があります。ただし、まず再生装置に挿入してもらうための動機付けの仕掛けも重要です。

 

WEB動画の場合が問題

WEBで動画を視聴する機会は多種多様な流れが考えられ、掲載する場所や拡散方法によって様々な視聴環境を設定することが可能だからです。

・自社のサーバにアップして、ホームページを訪れた人だけが視聴する

・YouTubeに掲載の上、自社のサイトに埋め込む

・動画共有サイトに掲載の上、SNSやネット広告を使って拡散する

・広告であることを悟られないコンテンツとして拡散する

などなど

漠然と「WEB動画をつくりたい」とは考えても、その掲載方法をどうするかまでは考えていない場合も多いと思います。大きく分けて、ただ動画データを自社のホームページで視聴できるようにしたいだけなのか、何らかの方法で拡散して視聴機会を拡大したいのかは考えておいて下さい。

 

 

その3・期待度

制作、公開する動画コンテンツによって何を達成したいのか。視聴者数、再生回数さえ多ければいい、ということは少ないと思います。ターゲットに届いているか?それをどうやって測るのか?は難しい課題ですが、「何をしてこのプロジェクトは成功した」と言うのかを示していただけると、企画も立てやすくなります。

また我々広告業者はクライアントの「期待度」は、そのプロジェクトに投じられる予算からも読み取ります。やはり「期待されている仕事に関わりたい」と願うのは、我々も人の子ですのでお許し下さい。

 

その4・プロジェクトの管理方法

クライアント企業の組織形態や決済システム、案件のプロジェクト体制は企画工程、制作工程における打合せ工数、提出書類の量、種類、制作期間に大きな影響を与えます。意思決定や承認、決済のプロセスが多くなればなるほど制作予算は膨れ上がっていきます。その場合、実質的なクリエイティブ作業とは違う次元(コミュニケーションプロセス)での費用の方が大きいと言っても過言ではありません。

制作会社において、この部分はプロデューサーが長年の経験で、直感的に判断している面もあり、正直に言えば大企業やワンマン経営企業の発注の場合は、コミュニケーションプロセスが格段に多く、その係数がどうしても大きくなります。

 

参考になりましたでしょうか。

請け負う側が何を生意気に!と思わないでくださいね。

受発注の相互が共通感覚を持ってプロジェクトを推進できることが、何ごとによらず大成功の秘訣ではないでしょうか。まずは、案件に関するお考えをお聞かせ下さい。
 

 

 

 

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