インスタグラムの動画投稿では「報道パン」を使う

Instagramは写真だけじゃない
動画を投稿する人はまだ少ないですが、インスタグラムは撮った映像を15秒という長さに編集しなくてはならないことが、少し手間に感じる人もいるのではないでしょうか。

またFacebookをはじめとした、気楽に動画を投稿できるSNSも、出かけている先でスマホで撮った映像をその場でアップしたいけど、撮った動画データが長すぎたり、何カットもある場合、編集するのも面倒だ、というものでしょう。

 

インスタグラム動画はいい練習になる

そういう時は、ワンカットで編集無用な長さで撮るというのがいちばん簡単です。しかも投稿を見る人の気持ちになるならば、長さは短ければ短いほどいい。そういう意味ではインスタグラムの15秒という制限は、とても的を得た長さです。

 

そこで今回は短尺完パケ撮り(短い動画を編集無用の完全なカタチで一発撮りすること・僕が今つくった造語)で役立つ「報道パン」という技法!?をお教えしましょう。
 

報道記者が取材先で食べる食事のことではありません

「パン」とは、いまや誰でも知っていると思いますが、ビデオカメラのレンズを左右に振りながら撮影する、その横方向の動きのことを言います。

ちなみにカメラ自体が左右に動くことはパンではなく「ドリー」とか「移動」です。上下に移動することは「チルト」。カメラは移動せずにレンズの向きを上下することは、「パンナップ」「パンダウン」と言います。

 

話を元に戻して。報道パンとは

報道のための取材でカメラマンがよく使う「パン(ニング)」です。どういうパンかと言うと、とにかく動きが速いパンニングです。通常?の撮影ではA地点からC地点に向けてパンをする時は、必ずその途中にある景色B地点もゆっくり見せながらゆっくりパンすることで、その場所の状況全体(A,B,Cすべてを含んだ全景)を視聴者に把握できるように撮りますが、報道パンはむちゃくちゃ速い動きでパンしますので、B地点はほとんど見えません。

すなわち、報道パンはA地点とC地点との関係性を表せば目的が足りる場合に使用するパン。限定的な情報を短時間で端的に伝えたい時に使用します。

 

同様の技法に「報道ズーム」というのも

これも報道パンがそうであるように、ズーミングの途上の見苦しさには目を瞑って無闇に素早くズームリングを回します。これも「つながっていることで位置関係だけはわかる」ことを利用して、Aという構図(全体)とCという対象物との関係性ないしは、Aという対象物とCという全体との関係性を、一瞬で表してしまう方法です。

 

ニュース番組の中で放送される取材VTRの映像では、この報道パン、報道ズームは多用されているはずです、いちど意識してご覧になってください。

 

同時に、こうしたカメラワークが報道番組で多用されることが転じて、サスペンスドラマやB級映画でも、ストリーに緊迫感を与える演出として、こうしたパンニングやズーミングが使用されることもあります。

 

普通のパン、ズーム

これに対して普通、プロカメラマンが行うパンやズームはとてもゆっくり行います。それはカメラマンにとって、レンズを向け切り取る画像は、どの瞬間もきちんと絵になっていて、作り込もうとする映像に必要な要素であり、映像に映り込む世界には、寸分も破綻が無いようにしたいからです。それ以前に、編集した時に、全体のなかでズームやパンの部分だけリズムが速くなることは非常に奇異であることもあります。

 

話が長くなってしまいました。

なぜ「短尺完パケ撮り」をお薦めするのか。

これをご覧になってください。

 

おわかりになるように、たった15秒の映像ではありますが、あっという間に感じませんか?それはこのたった15秒の映像に起承転結があるからです。

 

・起:青空・・・ん?ただの青空がどうしたの?という小さな疑問。

・承:パンダウン・・・桟橋に2つのヨットだ。

・転:急激なパン(報道パン)・・・どうした!?

・結:建物外観・・・ああ、ここはホテルの桟橋なんだね。

 

「急激なパン」は「転」そのもの

すなわち、この稿のテーマ「報道パン」を使えば、「起承」と「結」の間に簡単に「転」を盛り込むことができ、短尺動画がとても見易いものになるからです。

ただし、「起」と「結」にどんな絵を持ってくるか、それは重要です。テーマとオチのようなものですので、これをよく考えて設定することとには労力と努力を惜しまないでください。

 

15秒程度の短尺動画をワンカットで撮る。

「動画で伝える」トレーニングにとても良い方法だと思います。

 

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