映像プロデューサーの仕事

 

筆者の職務はプロデューサーです。

 では弊社のようなB2Bの映像プロダクションのプロデューサーの仕事というのは、どんな仕事をするのでしょう。

 B2Bプロダクションのプロデューサーは「営業活動」は行いますが、一般にイメージされるようなテレフォンアポイントや飛び込みの営業を繰り返すというスタイルの人は少ないように思います。多くは顧客や馴染みの代理店に顔を出す程度ではないでしょうか。

 ひとたび案件を持ち込まれたり、相談されると、お客様から情報を聞き取り、独自の調査や勉強をした上で、企画を考えるのもプロデューサーという場合が多いと思います。予算が潤沢であれば当初からプランナーやクリエイティブディレクターを参加させる場合もあります。私の場合は企画書や構成案までは自分でつくりますし、時にはシナリオも執筆します。

 企画書やシナリオをお客様に提案、意見をもらい、修正してまた提案。それを繰り返して企画、構成、シナリオを承認していただくのが最初の山場であり、適正な予算をいただけるかどうかがプロデューサーの手腕の見せ所です。

 次に制作スタッフやタレントをキャスティング。これもお客様に相談、承認をいただきながら進めます。スタッフにブリーフィングして制作チームの制作準備を指揮、一方で脚本家やディレクターと一緒に、お客様に絵コンテや制作、演出プランの詳細を説明、納得していただくためのコミュニケーションを円滑に取り仕切るのもプロデューサーの重要な役割です。

 

 そして撮影現場はもちろん、編集や録音の現場でも総責任者はプロデューサーです。撮影内容が企画や絵コンテの趣旨通り進んでいるか、編集、録音を経て完成する作品が所定の目的を達成できるかどうかを、随時チェック、先を見通しながら現場を監督し、ディレクターとは別な次元で作品の品質はもちろん、現場での安全作業や労務関係の管理をも行っているのがプロデューサーです。もちろん予算の管理もプロデューサーの仕事です。

 

 ところで「プロデューサー」という呼び名。形容詞としてよくあるのが「悪徳」とか「敏腕」ですね。やはり、そこにまだ無い完成品を見越しながら、現場でジャッジを下すという作業は、すべてを言葉で説明しきれるものではないので、時に唐突で横暴な言動に聞こえてしまうことがあるからではないでしょうか。プロデューサーは、ある面では「損な役回り」です。でも私はそんな職務が嫌いではありません。性格悪いですかね。

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