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  • Writer's pictureTomizo Jinno

難しい事を映像にして、わかりやすくするということ

とても難しいこと

例えば「ブラックホール」をあなたは説明できますか?

「重力がものすごく強く、物質が凝縮してしまった状態」なんて言われても、ぜんぜん分かりませんよね。そもそも物理学者がそんな一行の論文でブラックホールを説明するわけがありません。

目に見えないようなモノやコトを文章にして伝えるとすると、すごく長文で回りくどい説明を延々と書き連ねないと「正しく表現」できません。「定義」できないと言った方がいいのかな。

人はこういう長文でしか定義できない事実を説明した文章を見ると(「読むと」じゃないですよ、「見ると」です。)「これは難しいことだ」と思います。


わかり易いということ

「難しいコト」を、そう簡単に「わかりやすく」できるとは思えません。では映像化すると「わかりやすい」のでしょうか。

ブラックホールを映像化すると、どうなるのるのか?

よく目にするイラストは、なんやら宇宙の彼方のような空間に「真っ暗」な小さな場所がある・・・と、あなたは「あー、そういうことなんだ」と納得できますか?

地球に巨大な恐竜が居た時代って、どんな世界?と思って検索してして出てきたイラストを見て「わかった!」と、あなたが思うならば、それは大きな勘違いです。

そんな時代を見てきた人間が居るわけではないのですから、そのイラストは誰かの想像にすぎません。どれだけ世間に流布している画像であったとしても、それは誰かが描いた世界観を、専門家を含めて多くの人が「まあ、こんなんだったんだろう」と異論を唱えなかったから、「そういうことになっている」にすぎません。


まず難しい文章を読まないと始まらない

もうお分かりになってきたと思いますが、「難しいこと」を映像化する時は、長文で難しい定義に外れていないことが大前提で、専門家が「それは違う」と言わない画像を作り上げなくてはなりません。つまりそれを描くためには、面倒でも難解で長い文章を全部読んで、上部だけでも理解しないと始まらない作業なのです。

そう、だから難しいことを「わかりやすく映像化する」のは、とっても面倒な作業なのです。「たぶんこうだったんじゃないか劇場」(「チコちゃんに叱られる」」内の再現ドラマ)を制作するのと同じくらいかも!? あ、でも番組は専門家の監修がついてるか・・・。



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