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  • Writer's pictureTomizo Jinno

研修・セミナー動画のつくり方(1)

Updated: Jul 30, 2020


「講義スタイル」

このような呼び名があるかどうかは知りませんが、表題のイベント?を行う時に、最も一般的に行われる形式?様式?です。数十人から数百人くらいの大きめの部屋の一辺(上座)に「教壇」が置かれ、部屋の内側に向けてお話をする講演者(あるいは講師、教師)に対して、講演者に向いて椅子に座り、参加者、学生、生徒がお話を聞きます。

一般的に多い、大学のひな壇教室も同様の様式と言えます。

講演者+黒板orスクリーンモニター

昔であれば講演者は、「黒板」に講演者自身で文字や記号を書き、図や表を描きながら講義を進行させましたが、今はビデオプロジェクターとスクリーンを使って、パソコンの出力画像や映像装置から出力される映像を示しながら進行する、というのが定番のスタイルです。

ここでは研修・セミナー・講習・授業のことを総称して「講義」と呼ぶことにします。


講義を映像化する上での大きな分水嶺

「映像制作者がコンテンツづくりに参加するか否か」


A.講義スタイル

今最も多い映像化方法は「講義をそのまま記録する」という方法です。

一般に講義を主催する側(多くの場合は講演者自身)が、講義に関するあらゆる準備をして、その内容(成果)についてはすべて主催者(講演者)が責任を持ちます。

映像制作会社は、主催者(講演者)が行った講義を、映像と音声で記録して、できるだけ忠実に「事実を映像化する」ことが仕事となります。講義の出来、不出来には感知しません。

いまテレビで視聴できる教育番組で言えば、BSの「放送大学」の番組が、ほとんどこの考え方で作られています。


B. Eテレスタイル

NHK Eテレは、様々なスタイルの教育番組を企画・制作、放送しています。必ずしも講演者(出演者)が画面に登場するのではなく、イラストやCG、模型や造作物がアニメーションする・・というような映像づくりが各種行われています。僕は「ピタゴラスイッチ」が大好きです。

こうした映像教育番組を制作するには、映像制作者は「先生」にすべてを押し付けるのではなく、先生?と一緒になってテーマや見せ方、使え方を工夫して、映像ならではの伝え方を考え、映像化します。この場合、そのコンテンツの出来不出来は半分以上、映像制作者に責任があります。しかし、映像のプロが、あらゆるものごと毎の伝え方を工夫して、その連続で講義をつくっていくのですから、そこから得られるメッセージや情報は、視聴者の心の奥深くまで刺さります。


では、明日はこのA.とB.で、何が違ってくるのかをお伝えします。



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