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  • Writer's pictureTomizo Jinno

映像制作マンが多焦点眼内レンズを入れたら(その5)

Updated: Sep 2, 2020

AcrySof® IQ PanOptix® Trifocal

この3焦点眼内レンズの謳い文句は「遠方(5m以遠)・中間(60cm)・近方(40cm)3点での優れた見え方を提供」とあり、置換後の視力は「手術後120~180日において両眼かつ裸眼での0.7以上の視力達成率は、遠方、中間のいずれも98.5%。また、近方においても両眼かつ裸眼で0.4以上の視力達成率98.5%と良好な結果」とある。


両目置換直後の視力

実際に1週間の間を置いて2度の日帰り手術で、右、左の順でこのレンズを入れた結果(左目を手術をした翌日)、右目が裸眼で1.0(遠距離)/0.4(近距離)、左目が裸眼で1.2(遠距離)/0.7(近距離)だから、所定の効果は出ていると言っていいだろう。

視力が出れば新聞や本が裸眼で読め、車の運転も眼鏡が要らないのはありがたい。実際今この文章もデスクトップモニターを裸眼で眺めながら打っている。だが、映像制作業で働く者として、毎日激しくテレビモニターを見るという作業に、今後どう影響するのか、


問題は「見え方」と「疲労度」

正直、今の段階ではインターネットを見たり、文章を打ったりする作業は、かなり疲れる。5分作業すると、ギューっと目を瞑って休むという感じだ。従来の眼精疲労で感じる疲労とは違い、後頭部、脳味噌がオーバーヒート する感じだろうか。

そして、画面がどのように見えているかというと、下のような感じ。

ファクスで送ってきた文字(画像)のように、輪郭が滲んで見える。



「3焦点」という意味

それは決して「視野に入っている世界の中にある、3っつの焦点距離にあるものに焦点が合っている」という意味では無く、「ひとつの被写体について40cm/60cm/5mの3つの焦点距離のレンズの画像が、同時に見える」ということなのだ。

よくある「多焦点眼内レンズの見え方イメージ写真」は誤解を招く。

というか、3焦点レンズを通して実際に見える世界を表しているわけではなく、概念をイメージ化しているだけなのだ。実際には下の右のような感じ。

「時間経過と共に視力も上がってくる」とは

その意味は、「見ようとしているものを注視した時に、そこに見える3種の焦点距離の画像から、脳が最も焦点が合った画像を選択するようになる」という意味ではないかと、今の時点では推測できる。

さて、もう少し経過を見よう。 このトピックス「映像制作マンが多焦点眼内レンズを入れたら」→ 一覧

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