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  • Writer's pictureTomizo Jinno

感情的な映像

好き・嫌い

良い・悪い

かっこ良い・かっこ悪い

美しい・美しく無い


ある事象に対する、こうした自分の「意見」を伝えると、伝えられた側に様々な感情反応が起こります。上記の4項目について、自分と反対の意見を投げかけられた時、あなたならどんな感情が起こりますか?


受け入れられる意見と反感をもつ意見

僕個人の意見では、好きとか嫌い、良いとか悪い、という意見は人にとって異なることは当たり前だと受け入れているので、「ああ、そうなんだ」と思うだけです。でも自分が美しいと思うものを、ひとに美しく無いと否定されると、随分傷つきます。

上記4つで言えば、下へ行くほど異なる意見に対して傷つきます。たぶん下へ行くほど「自分の個性」を表しているからでしょう。

皆が皆、僕と同じ感覚を持っているいるわけではないでしょうが、賛同される方も多いのではないかと思います。


映像は自分の価値観を表出

仕事としてお客様のための映像を制作しているのですから、常識的に僕らはお客様に「かっこいい」もの、「美しい」ものを提供しようと考えています。(もちろん演出意図自体が逆の目的の場合は除きます)

ですから、お客様に、編集が上がった映像を「試写」する時は、心の中で「どうです、美しいでしょ?」とプレゼンテーション しています。


ビジネス映像は幅が大事

この道34年にもなりますから、僕自身の価値観にも幅ができていますので、若い頃に比べたら10倍くらいの守備範囲で、「お客様のかっこいい」にお応えできる自信があります。

ビジネスで映像制作するのですから、お客様が考えている「美しい」「かっこいい」は、予め把握して仕事に入っています。ですからまずハズスことはありません。また、僕自身の価値観を理解してくれた(僕の作風を好んでくださる)お客様の仕事しかしていない、とも言えます。

理解できないものも少しはある

お客様が希望する作風の幅でいうと、2割くらいの範囲で僕にもどうしても理解できないというか、「好みでない。美しいと思えないので、作り方がわからない(やりたくない)」という仕事もあることは事実です。そして、そういう仕事になりそうな時には、やんわり「苦手」であることをお伝えして、御請けしないようにしています。


「お金になるんだから、やればいいじゃない?」

という人もいますが、こうした価値観のズレは様々な感情的なズレにつながることも経験的に知っています。工程が進むにつれて仕事がうまく進まなくなり、双方にとって不幸なことになります。

映像はとても感情的な表現物です。人生、喧嘩は避けたいですよね。



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