top of page
Search
  • Writer's pictureTomizo Jinno

テレビ番組のリモート出演構成の行末

縦枠マルチ画面に飽きる

近頃バラエティ番組にチャンネルを合わせた瞬間、この縦枠マルチのリモート出演構成画面がテレビに映ると、なんとなく心が病むような気持ちになります。僕だけでしょうか。「トラウマ」という言葉があるけれど、すでにこの「リモート演出」画面は、今の非常事態を記憶するひとつの記号になりつつあるのかも知れません。

記号になる映像

このブログを書き始めた初期に書いた記憶がありますが、映像は記号として機能することがあります。どういうことかというと、ある映像には1対1で結びつくお約束のイメージ(情報?)がある場合があります。すなわちその映像は、「誰もが共通の記憶を呼び覚ます記号」として機能するのです。映像制作者はその映像記号を形容詞や動詞、助詞のように利用して、前後に主語、述語となるような画像を散りばめ、演出意図を実現しています。


この時代を想起する記号となる

リモート出演者の縦枠マルチ画面という苦肉の番組作り手法が、コロナ終息後も継続するほど楽しい番組づくりではないと、僕は思います。継続すれば記号になることなることはありませんが、一旦影を潜めるとすると、この案出手法は、後世に視聴者に新型コロナ渦を思い出させる記号として、みなの脳裏に登録されることになります。


定着する可能性はあるのか?

無いんじゃないかなあと僕は思います。①今リモート出演しているタレントさんとの契約を継続しなくてはならないこと。②テレビ局が、演出・構成方法を新たにする必要性がくる前に災禍は終息すると見込んでいること。こうしたまったくもって、今のテレビ局の都合でやっているに過ぎないことと、僕は思うからです。

みなさんはどう思いますか?












bottom of page