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  • Writer's pictureTomizo Jinno

WEB検索が役に立たなくなってきた

公式サイトが出てこない

以前は、ホテルを予約しようと公式ホテルサイトを検索しても、上位にくるのがほとんど旅行代理店や比較サイトのため、公式ページが何ページも後ろ・・・なんてことがありました。でも最近は随分改善されてきました。

しかし、今や我々映像制作会社を検索すると、1ページ目は比較サイトやリクルート業者のオンパレードです。「映像 制作 名古屋」と検索しても、広告を除いて1ページ目に掲載されるのは数社しかありません。幸い弊社はかろうじて1ページに入っていますが、弊社よりも遥かに歴史も長く、実績があり、規模が大きいプロダクションが5ページ目にも出てこない状態です。もちろん、そういうプロダクションはたしかにホームページの内容も少なく、更新もしていない・・・から仕方がないと言えば仕方がないのですが。

ブログ記事が検索できない

以前は平等に扱われていたので、ブロガーのページのオンパレードだったことは否めませんが、だからと言ってブログ記事の価値がすべて低いという扱いは、いかがなものでしょう。提灯記事が多くなったからでしょうけれど、やらせ記事の中から本音中の本音を読み取るリテラシーを持っている人も多く居ます。そんな情報こそ探したいことが多々あるはずです。

例えば「眼内レンズ 体験談」と検索しても、眼科クリニックのページ内の「患者様の体験談」がずらっっと並ぶだけです。僕が書いた「映像制作マンが多焦点眼内レンズを入れたら」は、3ページ目にも出てきません。それでも、アクセスは結構な数がありますから、たぶん皆さんあれこれキーワードを替えたり、ページをどんどん繰って、ようやく見つけてくれたに違いありません。それくらい知りたい「体験談」が検索できず、クリニックの自作自演記事が上位に来るなんて・・・。


WEBが実社会を捉えていない

正直に言うと、1ページ目に出てくる映像プロダクションは弊社を含め、この業界の中では若手の方です。僕らが業界に入った頃(35年前)にすでに老舗だったプロダクションは今だってたくさん存在していて、ちゃんとプロフェッショナルな仕事をしています。でも、WEB上にはほとんど顔を出していません。

検索に出てこないプロダクションは、放送局系だったり、大手広告代理店との関係性が深く、外部に営業活動をしなくても経営していけるから、WEBでの存在感は不要なんだと思います。でも、そういう会社こそを探している検索者も多いはずです。名古屋の映像制作業界の人間としてWEB世界を眺めると、実際の業界地図とはまったく別物であることは告白しておきます。




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