Tomizo Jinno
SWOT分析と企業や商品のPR映像のシナリオ
事業の4つの要素を分析
あまりに有名な方法ですが、改めて並べると
S 強み (Strengths)
W 弱み (Weaknesses)
O 機会 (Opportunities)
T 脅威 (Threats)
商売は「強み」と「機会」が無ければ上手くいきませんが、例えその「強み」や「機会」が大したことなくても、「弱み」と「脅威」が全くない環境ならば、それはそれなりに商売は成立します。
また、「弱み」と「脅威」を書き出してみて、それらのリスクを最小限にするアイデアがあるならば、それを「強み」と「機会」の大きさ、重さと天秤に掛けて、推進か撤退かを判断する。というような使い方をします。
こういう使い方をするSWOT分析ですが、これはこのまま企業や商品をPRするための映像のシナリオにも応用ができます。
シナリオの構成要素となるSWOT
ある新商品を市場に投入する機会に、映像によるPRを考えたとします。
例えば、「強力な殺菌作用のある新しいタイプのスプレー式消毒液」としましょう。
S強み 「圧倒的な殺菌力」「スプレータイプで手軽」
W弱み 「使い過ぎると手荒れする」「割高な価格」
O機会 「新型感染症が拡大しているため同種商品は品薄になっている」
T脅威 「類似商品の出現は時間の問題」「新型感染症の拡大が止まる」
こうした商品特性を持った商品だとすると・・・
①強みである殺菌力の理由と使い勝手のよさを、わかりやすく映像化
②弱みである手荒れ、高価な価格については、映像の最後に文字情報として表示
③同種の商品が品薄であるという情報は、視聴者を誰に設定するかによって入れたり、入れなかったりします。よくあるのは、タイトル前に社会情勢を説明するようなクダリとして利用するのですが、今時はちょっと古臭く感じます。
④脅威である「類似商品の出現」に対しては、ブランドイメージを醸成する映像づくりで、先行逃げ切りを図り、感染収束後も定番的に購入をするよう誘導します。
困った時のSWOT分析
自社の商品を動画でアピールしようと考えて、構成・シナリオに迷ったら、いちど初心に帰って自社商品をSWOT分析で再評価してみるといいかも知れません。
