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  • Tomizo Jinno

映像のテーマ設定の「あるある」

Updated: Jun 30

先週から映像制作のプロセスとクライアント様とのコミュニケーションについて説明していますが、ここで閑話休題。表題のテーマで少し書きたいと思います。

「新しい商品をリリースするのだけれど、会社の知名度がないからついでに会社紹介もしたいし、リクルートにも利用したい」こうしたご要望をよくいただきます。これに対して「テーマはひとつに絞ったほうがいい」ともよく言われます。「欲張ってあれもこれもは、結局なにが言いたいのかわからなくなるよ」と。 ほんとうでしょうか。 「欲張ってはいけない」? 例えば制作した映像をYouTubeチャンネルに掲載した上で、会社のホームページの商品紹介ページに嵌め込むとします。もしその映像コンテンツが10分の尺で、会社紹介4分、商品紹介4分、リクルート情報2分というような構成だったら・・・。有名なタレントを起用しているわけでもなく、広告をうつでもなく、奇を衒った拡散作戦をするでもないとすれば、この映像は例え1,000万円を掛けた大作であったとしても、視聴回数は数百回が限界です。

でも、この会社の株主総会でお客さまをたくさん集めた会場で上映するならば、こうしたコンテンツはアリです。

一方、予算50万円で15秒の尺で「◯◯の××会社から、▲▲が発売に!ただいま新入社員募集中!」というCMをつくり、950万円の予算をかけて対象・期間限定でYouTube に大露出すれば、かなりの反響と販促効果が出て、採用もできる可能性があります。 「動画は3分まで」? なぜだか近年は、そういう神話が定着しています。 3分で、会社案内、商品紹介、採用情報という構成で映像をつくると、うわべだけの情報を羅列するだけになり、視聴者の心に届く可能性はとても低くなります。さらにこのコンテンツをどこで誰に視聴してもらうのか、によって効果が違ってきます。 例えば、展示会のブースで予め招待した取引先の方に、席に座っていただき、営業マンの方と一緒に視聴してもらう、というようなシチュエーションであれば、ちゃんと中身も見てくれるでしょう。けれども、これもYouTubeにアップしておくだけだったとしたら、数十、数百の再生数が関の山となるでしょう。映像の内容はほぼまったく脳裏に残りません。 3分という尺は、とても微妙な時間 というのは、視聴者は初めに映像の尺を認識して視聴を始めるわけではありません。「3分だから、まあ最後まで見てやろう」などという温情は、かけらも持っていません。単調な構成だと、ものの30秒で視聴離脱します。逆に10分の尺の映像であっても、内容に引き込まれていけば、最後まで見てしまいます。どうして「映像は3分まで」と言われるようになったのでしょうか。 興味のない人に見せていませんか? ネットでのマーケティングが中心で、BtoCのPRによって、一般消費者に広くアピールして販売を促進しようと考えているならば、途中離脱問題はクリアしなくてはなりません。

だから離脱される前に言い切ってしまえ!

で、なるべく短くしようと考えるようになり、

でも、あれこれ入れると3分は必要。

だから「動画は3分」となったのか???

僕は、BtoBのPRならば、そもそも対象となっていない人の視聴離脱は気にしなくてもいいと思っています。逆に対象になっている人には、しっかり届く情報とメッセージを込めなくてはならないと考えています。 3分尺ならテーマはひとつ 3分の中にテーマやメッセージをいくつも入れると、話が上辺に終始して、情報の羅列となって、視聴者(肝心な対象者)の興味を惹きつけ続けられません。どうしても3分尺に収めたいならば、テーマはひとつにしぼるべきでしょう。そうすればテーマに向かって起承転結で流れに起伏をつけられて、視聴者を飽きさせない構成が可能です。欲を言えば3分などと言わず、5分、10分を1テーマで書かせていただければ、必ず奥の深い共感を得られるシナリオが可能になりますよ!しかも途中離脱なんかさせません!