- 株式会社映像設計 代表取締役 神野富三
2017年・年頭所感「幸福に奉仕する映像」
Updated: Jul 20
悲しいYouTuber
おでんツンツンとか、チェーンソーで脅すとか・・・。
たぶんこのふたりのYouTuberは、日常のエピソードを映像化して投稿する中で、時おり犯罪すれすれの行為を投稿した時に反響が大きかったことに味を占めて、頭の中はいつも「次はどんな面白い(犯罪すれすれ)の行為を撮ってやろうか?」になっちゃたんではないでしょうか。 頭の中がいつもそういうことで占められていると、この「すれすれ」というラインがどんどん下がってしまうことは、容易に想像できます。
人間の習性としては理解できますが、そもそもYouTubeの「反響」というものを自分の存在価値とか意義とかの尺度にしちゃうことは悲しいことです。
映像のチカラ
それにしても、上記の投稿をしたふたりは逮捕されました。他にも過去に高速道路上で違法な走行をした映像を公開した人が逮捕されたという話もありました。
どれも確かに犯罪であり逮捕されて然りですが、僕らが日常生活の中でまったく遭遇しない事案というわけでもありません。さすがにチェンソーはないけど、類似したような暴力的な恫喝は目にします。そういう人たちはほとんどが逮捕されたりしません。
映像というものはすごい証拠能力なんですね。そこに映っていることは事実であることに疑いは無いものなのですね。
問題は自ら投稿したこと
でも、たぶん問題の核心は自ら公開(ネットに掲載して拡散した)ことですよね。警察当局としては、それらが市民の目に触れた以上、看過するわけにはいかない。事実確認せざるを得ないことになりますから。 くだんのYouTuberさんたちは、ネット社会の中での身の置き方を双方向で勘違いしていたことになります。ネット社会から受け取る反響を賞賛と勘違いしていい気分になってしまたことと、ネット社会に向ける情報(映像)が特定の人や組織へのメッセージ(攻撃)になること。
今年も幸福に奉仕したい株式会社映像設計
映像は美しさや感動を映し伝えることができる優れた媒体ですが、同時に醜さや憎悪を増幅する凶器でもあります。
できれば凶器としては使いたくない、使って欲しくない。それが僕が映像を仕事として生きてきた30余年、一貫した基本理念です。
今年も多くの会社や人々の幸福に奉仕する映像ビジネスを展開していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします!