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  • Writer's pictureTomizo Jinno

映像(動画)におけるカットの編集(繋ぎ方)

Updated: Jun 1, 2023

1. カットイン 映像の中で一部分を切り取り、拡大して強調する技法です。例えば、登場人物の表情や小道具などを拡大して視聴者の注意を引くことができます。「カットイン」とは、映像編集技術の一つで、映像の中に他の映像や静止画像を短時間挿入することを指します。通常、カットインは特定の情報やエフェクトを強調するために使用されます。例えば、ドキュメンタリー番組の中で、ある場面で登場人物の顔や動作、手元の物などの拡大映像を挿入して説明する場合があります。また、ニュース番組の中で、ハイライトや注目の部分を強調するために、静止画像を挿入することもあります。カットインの時間は通常、数秒から10秒程度で、その間に表示される映像は視聴者に対して強調することができるものである必要があります。カットインのタイミングや内容によっては、映像のリズムを壊すことになるので、編集者は注意深くカットインを挿入する必要があります。映像編集において、カットインは映像の情報伝達や印象を強めるために非常に有用な技術であるため、編集者は適切に活用することが求められます。 2. カットアウト 逆に、映像の中で一部分を切り取って表示しない技法です。例えば、映画の中で車が走る場面で、カットアウトを使って車の外観を見せずに内部の人物だけを映すことができます。「カットアウト」とは、映像編集技術の一つで、映像の中から一部分を切り抜いて別の映像に置き換えることを指します。通常、カットアウトは、不要な部分を取り除いたり、異なる映像を組み合わせたりするために使用されます。例えば、テレビ番組の中で、ある場面の一部分を削除することで、時間を節約したり、内容を簡潔にまとめたりすることができます。また、映画の中で、ある場面の背景を差し替えることで、場面の雰囲気や印象を変えることができます。カットアウトの技法には、映像をスライスして切り抜く方法や、マスキング技術を使って映像を選択的に削除する方法などがあります。また、カットアウトを使用する際には、切り抜かれた部分の映像が不自然にならないよう、編集者は周囲の映像とのつながりや音声とのシンクロなどを注意深く調整する必要があります。映像編集において、カットアウトは映像の編集や調整に欠かせない技術の一つであり、編集者は適切に活用することが求められます。 3. クロスカット 同時に別の場所で起こっている出来事を交互に映す技法で、時間的な同時性を演出することができます。例えば、テレビドラマでの複数の登場人物が同時に行動するシーンで使われます。「クロスカット」とは、映像編集技術の一つで、複数のシーンを繋ぎ合わせる際に、シーンとシーンを交互に切り替えることを指します。この技法は、映画やテレビドラマなどの物語を構成する際に広く使われています。例えば、迫力あるアクションシーンの中で、主人公が犯人を追いかける場面があったとします。この場面では、主人公と犯人の追いかけっこをシーンとシーンを交互に切り替えることで、迫力あるシーンをより効果的に演出することができます。また、別々の場所で同時進行するシーンを繋ぎ合わせる際にも、クロスカットがよく使われます。例えば、あるテレビ番組で、同時に進行する2つの場面を同時に表示して、物語をよりわかりやすく伝える場合、クロスカットを使うことでシーンの切り替えをスムーズに行うことができます。クロスカットは、視聴者に緊張感やスピード感を与えるため、映画やドラマの演出に欠かせない技術の一つです。編集者は、クロスカットのタイミングや頻度を適切に調整することで、効果的な演出を実現する必要があります。 4. ジャンプカット 同じシーン内で、一部分を切り取って表示せずに別のカットに繋ぐ技法です。例えば、同じ場面で登場人物が移動するシーンで使われ、時間を省略することができます。「ジャンプカット」とは、映像編集技術の一つで、同じシーンの映像を連続して繋げる際に、カメラの位置やアングルを変えずに、時間軸を飛び越えて映像をカットすることを指します。つまり、同じアングルで同じシーンを撮影した映像の中から、時間的に連続した部分を切り取って、非常に短い間隔で連続して繋げることで、不自然な映像を作り出す手法です。ジャンプカットは、時間が進んでいることを示すために用いられる映像的な手法であり、映画やドキュメンタリーなどで頻繁に使われます。この手法は、登場人物が考え事をしている場面や、短い会話を続ける場面などでよく使われます。例えば、映画の中で、登場人物が静かに考え込んでいる場面で、同じアングルからの映像を短い時間で連続して切り替えることで、時間の経過を視覚的に表現することができます。また、ジャンプカットは、映像のリズム感を強調することができるため、音楽ビデオやCMなどでもよく使用されます。ただし、頻繁に使いすぎると、不自然な印象を与えるため、編集者は、適切な頻度で使用することが求められます。 5. ワイプ 「ワイプ」とは、映像編集技術の一つで、映像の切り替えを、画面を横や縦に滑らせるような形状で行う手法を指します。簡単に言うと、画面を縦や横に切り抜いて、別の映像に差し替える手法です。この技法は、映画やテレビドラマ、CM、ニュースなどで幅広く使われます。ワイプには、様々な形状があり、直線的なものや斜めのもの、円形など、多様なバリエーションがあります。また、ワイプの速度や色彩なども、編集者の意図によって変えることができます。例えば、テレビニュースなどで天気予報を伝える際に、地図の上に表示される天気アイコンを切り替える場合には、横にスライドする直線的なワイプがよく使われます。ワイプは、視聴者に新しい情報や場面の開始を示すために、よく使用されます。また、映像の流れを繋げたり、スタイリッシュな演出を行う際にも効果的な手法です。ただし、使いすぎると飽きられたり、単調になるため、適切なタイミングで使うことが求められます。「ワイプ」とは、映像編集技術の一つで、映像の切り替えを、画面を横や縦に滑らせるような形状で行う手法を指します。簡単に言うと、画面を縦や横に切り抜いて、別の映像に差し替える手法です。この技法は、映画やテレビドラマ、CM、ニュースなどで幅広く使われます。ワイプには、様々な形状があり、直線的なものや斜めのもの、円形など、多様なバリエーションがあります。また、ワイプの速度や色彩なども、編集者の意図によって変えることができます。例えば、テレビニュースなどで天気予報を伝える際に、地図の上に表示される天気アイコンを切り替える場合には、横にスライドする直線的なワイプがよく使われます。ワイプは、視聴者に新しい情報や場面の開始を示すために、よく使用されます。また、映像の流れを繋げたり、スタイリッシュな演出を行う際にも効果的な手法です。ただし、使いすぎると飽きられたり、単調になるため、適切なタイミングで使うことが求められます。 6. フェードイン 「フェードイン」とは、映像編集技術の一つで、画面が徐々に暗くなってから明るくなっていく効果を加えながら、映像を開始する手法を指します。つまり、画面が徐々に明るくなって、最終的に完全に明るくなるまでの間、別の映像が表示されている場合によく用いられます。これにより、映像がスムーズに開始され、視聴者に安定感を与えることができます。フェードインは、映画やテレビドラマ、CM、ビデオ映像などで幅広く使用されます。例えば、映画の冒頭で、スタジオのロゴがフェードインする場面があります。また、CMでは、商品のロゴがフェードインする場合があります。フェードインは、映像を開始する場合に使われるだけでなく、映像を切り替える際にも使われます。例えば、一つのシーンが終わった後に次のシーンに移行する際に、フェードインを使用することがあります。これにより、シーンの切り替わりがスムーズになり、視聴者に心地よい印象を与えることができます。編集者は、フェードインの効果を調整することができます。フェードインの時間、フェードインの速度、フェードインの明るさなどを調整することで、より緻密な表現が可能になります。「フェードイン」とは、映像編集技術の一つで、画面が徐々に暗くなってから明るくなっていく効果を加えながら、映像を開始する手法を指します。つまり、画面が徐々に明るくなって、最終的に完全に明るくなるまでの間、別の映像が表示されている場合によく用いられます。これにより、映像がスムーズに開始され、視聴者に安定感を与えることができます。フェードインは、映画やテレビドラマ、CM、ビデオ映像などで幅広く使用されます。例えば、映画の冒頭で、スタジオのロゴがフェードインする場面があります。また、CMでは、商品のロゴがフェードインする場合があります。フェードインは、映像を開始する場合に使われるだけでなく、映像を切り替える際にも使われます。例えば、一つのシーンが終わった後に次のシーンに移行する際に、フェードインを使用することがあります。これにより、シーンの切り替わりがスムーズになり、視聴者に心地よい印象を与えることができます。編集者は、フェードインの効果を調整することができます。フェードインの時間、フェードインの速度、フェードインの明るさなどを調整することで、より緻密な表現が可能になります。 7. フェードアウト 画面を徐々に暗くしていくことで、映像を終了させる技法です。音声についても同様に、徐々に小さくしていくことで、自然にシーンを終わらせることができます。フェードアウトは、1つのシーンが徐々に終わっていく様子を表現するのによく使われる技法で、映画やドラマ、CMなど様々な映像作品で利用されます。例えば、映画のエンドロールで、映像がフェードアウトしていく様子を見ることができます。また、ドラマのエピソードが終わるときにも、フェードアウトを使って、シーンを自然に終わらせることができます。フェードアウトは、映像編集において基本的な技法の一つであり、シーンの終了を自然に見せることができるため、よく使われます。また、フェードアウトの長さや速さを変えることで、シーンの終了によって表現するイメージを変化させることができます。音声についても同様に、フェードアウトの長さや速さを変えることで、シーンの終了によって表現するイメージを変化させることができます。 8. ディゾルブ 映像が重なり合って徐々に切り替わる技法です。例えば、シーンの切り替えや、時間の経過を示すために使われます。クロスフェードと同様に、2つの映像を徐々に透明にして、新しい映像を出現させることで、シーンの切り替えを自然に見せることができます。クロスフェードとの違いは、クロスフェードが2つの映像を同時に重ね合わせながら徐々に切り替えを行うのに対し、ディゾルブは、古い映像を徐々に消しながら、新しい映像を出現させることができる点です。ディゾルブは、映画やドラマ、CMなど様々な映像作品で利用されます。例えば、昼から夜に移行する場面で、徐々に夜の空の色を出していくことで、シーンの雰囲気を変化させることができます。また、時間を跨いだシーンの移行で、ディゾルブを使うことで、古い映像が徐々に消えていく様子を表現することができます。ディゾルブは、映像編集において基本的な技法の一つであり、シーンの切り替えを自然に見せることができるため、よく使われます。また、ディゾルブの長さや速さを変えることで、シーンの移行によって表現するイメージを変化させることができます。 9. クロスフェード 映像が重なり合って交互に表示される技法で、クロスカットと似ていますが、場所が異なる場合に使われます。例えば、旅行番組で複数の観光地を紹介する際に、各観光地の映像を重ねて交互に表示することで、まとめて紹介することができます。1つのシーンから次のシーンへの移行を、徐々に滑らかにするための技法です。2つの映像を重ね合わせ、徐々に重ね合わせた映像をフェードアウトさせながら、新しい映像をフェードインさせることで、シーンの切り替えを自然に見せることができます。クロスフェードは、場面の雰囲気や時間帯の変化を表現するのによく使われる技法で、映画やドラマ、CMなど様々な映像作品で利用されます。例えば、昼から夜に移行する場面では、クロスフェードを使うことで夜の空の色を徐々に暗くしながら、次のシーンに移行することができます。また、時間を跨いだシーンの移行では、クロスフェードを使うことで、シーンの移行を繋ぎ合わせることができます。クロスフェードは、フェードアウトとフェードインを同時に行うことで、シーンの切り替えを滑らかにするため、映像編集において基本的な技法の一つです。また、クロスフェードの長さや速さを変えることで、シーンの切り替えによって表現するイメージを変化させることもできます。 10. マッチカット 前後のシーンのイメージを繋ぎ合わせる技法で、カットの繋ぎ方によって表現が変わる技法です。例えば、映画の中で登場人物が同じ動作をする場合に、動作の途中でカットを入れることで、シーンの変化を感じさせずに自然に繋げることができます。映像編集において、シーンの中で別のシーンに移行する際に、映像や音などを意図的に連続性のあるものにするための技法です。具体的には、前のシーンと次のシーンの間で、類似点を見つけて繋ぎ合わせることで、視聴者に切り替えを自然に感じさせることができます。例えば、前のシーンで人物が右を向いている場合、次のシーンでも同じように右を向いている人物を選ぶなどの手法があります。また、色合いや光の当たり具合、音楽なども統一感を持たせることで、切り替えを滑らかにすることができます。マッチカットは、映画やテレビ番組の編集だけでなく、CMやPVなどでもよく使われる技法です。また、意図的にマッチカットを使わずに、切り替えを強調することもあります。切り替えが意図的であることを強調する場合は、逆に前のシーンと次のシーンの間にギャップをつくるなど、切り替えを強調する手法を使うことがあります。映像編集の中でも、マッチカットは基本的な技法の一つであり、編集において非常に重要な役割を果たします。 11. アクションつなぎ 「アクションつなぎ」は、映像編集において、1つのシーンから次のシーンへの移行を、物理的な動作やアクションに合わせて行う技法を指すことがあります。この技法は、カットのタイミングをアクションや動きに合わせて調整することで、シーンの切り替えをスムーズに見せることができます。例えば、アクション映画でよく見られる転がり落ちるシーンでは、主人公が転がり落ちているところで、カットが入り、次のシーンが始まると、次のシーンで主人公が起き上がる動作をしていることが多いです。このように、アクションつなぎでは、1つのシーンから次のシーンへの移行を、アクションや動作に合わせて行うことで、シーンの切り替えをスムーズに見せることができます。アクションつなぎは、映像編集において基本的な技法の一つであり、物理的な動作やアクションに合わせてカットを調整することで、より迫力のある映像を作り出すことができます。また、アクションつなぎの効果を高めるために、カメラワークや音響効果も調整することが重要です。


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