• Tomizo Jinno

B2B映像の「シナリオ」とは(その3)

絵コンテはスタッフのためのもの

そもそも、絵コンテというのは、実は演出家(ディレクター)がカメラマンや照明マン、ADなどのスタッフと撮影する画像のイメージを共有するための「手段」として、専門知識をもっていることを前提とした表現物です。たった1シーンでもカメラ割り、カット割りによっては、何ページも費やさないと、編集後のシーンの全体像は表現しきれません。


提出物としての「絵コンテ」は異なる

クライアントに提案する「絵コンテシナリオ」を、こうした本物の絵コンテに替えたら、たぶん「もっとコマ数減らして!」と言われるに違いありません。

それ以前の問題として、映像の流れ(カット割りや効果)が完全のわかる絵コンテを、撮影前に作成するということは、実際の撮影は完全にその通り進めることができる・・・という前提が必要となり、企業映像の撮影現場の現実(時間の制約、予定の変更に臨機応変な対応を求められる)では実現不可能なことです。全シーン絵コンテ作成というのは、数千万円、数億円の予算を掛けて撮影するCMや映画の世界の話なのです。


映像の文法・文章の文法

映像の文法は文章の文法の逆であることが多々あります。

映像はまず結論を提示して、説明に入る場合が多いです。その方が視聴者を引きつけやすいからです。

ところがシナリオの文章で読んでいくと、この逆転している感じが、むしろ論理的でないように感じて、クライアントに「ここ直してください」と言われることが、多々あります。


絵コンテシナリオでは表現できない

昨日のトピックスで「マルチな情報をうまく調和させて、雰囲気や気分、時には「意味」を醸成し、情報量が多いことが「仇」とならないように、流れの速さや順番の指定も、シナリオが行っています。」と書きましたが、実はクライアントに提出する絵コンテシナリオを読み込んでも、こうしたことがどのように設計されているかは、わからないと思います。

正直に言えば、そのシナリオはディレクターの頭の中にしか無いのです。

いいえ、もっと正直に言えば、ビジネス映像の撮影現場は、ほとんどの場合目論見通りには行きません。想定していた効果も半分くらいは使えなくなります。ですから実際に撮影できた映像を見てから最善、最適な効果を生む編集を考える部分が5割以上なのです。

だから、撮影の現場では、できるかぎりバリエーションを考えて収録しています。



されどシナリオ。

されど絵コンテ。

これだけでクライアントと認識の一致に到るには、不完全。

「クライアントと、事前に制作する映像のイメージを一致させる」

この課題は、この道35年の僕が今も毎日、思案、研究を続けているテーマです。


シナリオの無い映像づくりの時代がきた

デジタル一眼カメラのボケみ映像やアクションカメラ、ドローン、タイムラプスなど、最新の撮影技術を駆使した「かっこいい」ことを第一目的に映像制作を求められる機会も多く、そうした場合はシナリオを提出しない、できないことも多々あります。

こうした案件の進め方については、改めて書こうと思います。


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