- 株式会社映像設計 代表取締役プロデューサー 神野富三
職業映像制作者が使うカメラは高価でなくてはならないのか?
Updated: Dec 25, 2019
プロだからあたりまえ?
プロ用の機材は上を見ればキリがないくらい高額なものもある。
当然、スペックも高度なので映像は綺麗に撮れる。あたりまえである。
しかし、プロ用である理由は画像を綺麗にするということに加えて、操作性、設定可変性、拡張性、安定性、信頼性などという部分にすごいコストを掛けている。
職業映像制作者として、撮影時における信頼性は100%重要
ただし、現場での撮影トラブルのリスクもおおよそ見当がつくのも、職業映像制作者ならば当然だ。
だから、全体予算やお客様のご要望によっては、信頼性は少し下がっても、安くて使いやすい機材、それでいて画質に遜色がないものなら、大いに使ってしまおう。というのが僕の考えである。
チャレンジできるカメラ
さらに言えば、そうした安価な機材であれば、少々乱暴な現場でもへっちゃらで、際どいカットを狙うこともできる。アクションがかっこいいい影像がどんどん撮れる。
そして、エテシテ安価で機動性に飛んだカメラほど、「見た目は綺麗」な映像が撮れる。画像処理回路がそういうふうに設定してあるからだ。プロの映像技術者に言わせれば「いんちき」ではあっても、編集したときに違和感が無ければ「いいんじゃない?」と僕は思う。
生きるカットが撮れるかどうか
ようは肝心なことは、編集後の作品のなかでそのカットが「生きているかどうか」でる。
というわけで、最近のロケ現場ではカメラマンの公式カメラに加えて、プロデューサーもADもみんながカメラを構えているのが、普通になってしまった株式会社映像設計なのである。
ただし言っておきますが、民生カメラを指定して「これをメインにして予算を下げて!」というご要望には応じられません。信頼性を判断するのは制作会社の責任だからです。
