- 名古屋WEB動画制作所 神野富三
シナリオや原稿における単語表現不統一の問題
繰り返し登場する単語
テーマを持った映像(動画)を制作すると、ナレーション原稿に何度も同じ単語が登場します。
ところがシナリオを書いていると、例えば「レース」という単語が、途中で「競争」に替り、さらには「競技」に替わってしまっていることがあります。
執筆期間
10分くらいの映像のシナリオ執筆だと、おおかた3日くらいに亘る作業になります。
ですから、はじめの頃に使った言葉を忘れてしまって、途中から間違って違う表現を使っているわけです。
統一するべきなのか?
しかし、経験上これらを同じ単語に統一すると、どういうわけかストーリーに勢いが無くなるのです。もちろん読み直し、見渡すと、やっぱりちょっと不細工な文章であることは間違いないのですが。
クライアントチェックで直される
こういう不細工なシナリオをクライアントに提出すると、大企業や理系企業の担当者は、こういう用語の不統一はイの一番に訂正なさいます。もちろん書いた本人も「ありゃりゃ」と思っていますので素直に修正に応じるのですが・・・。
直してみると、なぜだか文章がどうにもアッサリしてしまって、こじんまりまとまった感でツマラナイ文章になってしまうのです。
これ、何ででしょう?
僕の解釈
こういう説明を考えてみましたが、みなさんはどう思いますか?
例えば、卓球でピンポン球を打ち返す時に、同じ角度でラケットと玉がミートした(跳ね返す玉とラケットの角度は同じ=同じ意味の単語)としても、順手と逆手では玉の回転が異なって、台に当たった後に跳ね返る方向が異なるように、同じ意味を表す単語でも、ちょっとした言葉の響きの違いで、その後の話の流れが替わる・・・。
執筆中に閃いた言葉を信じる
ということで、用語の不統一は大目に見るべき。 どうでしょうか?
