- 名古屋WEB動画制作所 管理人 神野富三
映像制作会社が案件紹介会社にお願いしたいこと
比較サイト? 最近はWEBサイトで集客したクライアント候補を、専門会社に紹介してフィーを受け取るというビジネスが盛んで、弊社にも時折りお話があるのですが、BtoB映像制作の営業活動は経験とスキル(社会経験、実務経験、インタビュー能力、想像力、判断力、組織心理学など)を要するので、十分な情報無くして話を振られることが多くあります。
カタチのないものを売る・コミュニケーションする
映像制作業務は映像という目に見える納品物があるのですが、完成するまでは誰の頭の中にもカタチがありません。
ですから、制作に関する相談を受けて企画案を策定、決定するという作業は雲を掴むようなコミュニケーションになります。ようはカタチのないものをやりとりします。
ですから、どうしてもその業務に関する価値観(対価)が、発注者と受注者(作業者)で大きくズレます。
このブログで以前にも書きましたが、企画案(シナリオ)は建築で言えば、実施設計書ですので、そこまでの作業で総予算の30-40%くらいの時間と労力、技能が使われています。
失注は赤字そのもの
実施設計書を提案したところが、「今回は他社で・・・」ということは絶対に避けたいと考えるのが、我々プロダクションです。
かと言って、ある程度の目に見える企画提案を受けないことには判断ができないことも、よく理解できます。ですので、プロダクションは最低限「この案件は実現可能か?」というところを中心に判断材料を集めます。
つまり、途中で頓挫する可能性がある要素について、とことん探ります。
我々は「◯◯がはっきりしていない仕事は成立しない」ことを長年の経験と勘で知っています。
下記に列挙しますので、参考にしてください。
(1)その映像を視聴した人に、どういうアクションを起こしてもらいたいか
→実現可能なプランが立案できそうか?
→映像に過大な期待をしていないか?
(2)その映像を視聴する人は誰か
→視聴者群のプロフィールに対して効果的な方法がありそうか?
→視聴者について漠然と考えていないか?
→視聴者数に鑑みて費用対効果に問題はないか?
(3)企画案を持っているか
→期間、予算、技術面などに無理がないか?
→高額な予算と期間をかけたテレビCMやTV番組をイメージしていないか?
(4)企画の提案が必要か
→調査、ヒアリング、下見などをする期間、提案費用を考慮しているか?
(5)企画内容を指示、判断する人は誰か
→担当者と上司、経営者とのギャップを埋められるか?期間は十分か?
(6)用意できる予算はいくらか?
ぜひ、こうした情報を取材してください。
