- 名古屋WEB動画制作所
撮影できる要素が少ないビジネス映像を制作する
Updated: Dec 29, 2020
人材派遣業も撮影し難いけれどシステム開発もね
以前、人材派遣関係の会社のPR動画は製作(撮影)が難しいので、代替手段をいくつかご紹介したことがあります。
一般的な業態「商品を企画製作して販売する会社」であればビジネスの実態は明確で、人々の頭のなかには一定のイメージが有るように思いがちですが、その中でシステム開発系のITビジネスもけっこう映像化に悩む分野です。
会社概要は映像化しなくてもいいという時代
会社概要(本社所在地、事業所、営業所、経営者略歴、会社沿革、組織体制等)などについては映像化は難しくありませんが、いまどき映像(動画)化するよりは紙面(静止画面)で見たほうが分かりやすいという考え方が定着してきましたので、要らないと言われることが多い昨今。
肝心なのにそう簡単ではないのは「ビジネスモデル」を伝える部分。
システム開発というビジネスモデル
システム開発と言えば「お客様の課題をICTによって解決する」という、一見非常にシンプルなビジネスモデルですが、いざ「絵に(撮影)してください」と言われたら、あなたなら何を撮影しますか?
コンピュータのモニター画面ですか?キーボードですか?システムのフローを描いたイラスト(CG)ですか?あるいは、システムによってスムーズに運用されている工場か何かですか?
イメージカットだけでは雰囲気しかわからない
どれもシステム開発ビジネスのイメージ映像には成り得ても、その本質を表した絵(映像)にはなりません。むしろ、ますますわからなくなります。
どうしてなのか? システム会社が納品するのは、コンピュータプログラムですが、お客様が支払っている代金は、そのプログラム(システム)によって可能になった自動化や効率化についての、目には映らない「ソリューション」への対価なのです。従って、システム開発会社のビジネスの核心(商品)はソリューションそのものです。
「ソリューション」って、ただでさえよくわからないと言われる代物ですよね。
システム開発のプロセス
ここで、システム開発のプロセスをみてみましょう。 それらには概ね下記のような要素があると思います(僕は専門家ではないので、ツッコミはご容赦ください)。
・ヒアリングあるいは調査を通じて課題の洗い出す
・システムの企画をまとめお客様に提案する
・お客様の要望、意見を伺う
・要件定義書をとりまとめ、見積書をつくり契約を交わす
・UI/システム構造/プログラム設計を行う
・プログラミング
・プログラムテスト/結合テスト/システムテスト
・運用テスト
・運用/保守/管理
すごく沢山ありますよね。
これらの要素を工程ごとにお客様に意見、承認(コミュニケーション)をとりながら進める仕事は、ある意味で僕らの映像制作の工程と似ています。
B2Bの映像制作会社がそうであるように、システム開発会社に求められる最大の能力は、この「コミュニケーションのマネージメント力」と言っていいのではないでしょうか。
コミュニケーションのマネージメント力ってなに?
話が逸れてきたようにお感じでしょうか。
長くなりますので、続きはまた次回(おいおい)ということに・・・。