• 神野富三

ノンリニアになって増えた悩み「直したはずが、元に戻ってる!」


こまかな修正依頼が増えました

ノンリニア編集はテープ(リニア)編集時代に比べ、修正編集が極めて容易になったため、プロダクションもホイホイ(?)直しに応じるようになり、1作品の完成までに修正編集するポイントは何十、何百にも及ぶ今日この頃。

 B2Bの映像制作では、クライアントに対する「試写」はひとつの作品でも数回から十数回に及びますので、修正したポイントは、作業を終えてクライアントに了解を得たら、それで忘れてしまいたいのですが・・・。

ノンリニア編集になって増えた心配

リニア(テープ)編集の頃は、意図的に編集するか、マスターテープと“やりくり“テープを間違えるようなことがない限り、いちど直した部分が元に戻っている、なんてことは起こりませんでした。しかし、ノンリニアは修正が容易な分、たった1個のチェックボタンの入れ忘れでバージョンが戻ってしまったり、直したはずの字幕が、一個前の間違った字幕に替わっていたりするのです。

オペレータ(エディター)の性格なのか

几帳面で注意深いスタッフであれば、こうした間違いが起こらないよう、細心の注意で作業を進めてくれますが、納期が迫って徹夜の連続というような時には、誰でもデスクトップの整理をつい疎かにしてしまうこともあります。そういう時は要注意です。

でプロデューサーは、どうするか

テープ時代には「あそこ直しておきました」と言われれば、「あそこ」だけを見てチェックすればOKだったのですが、ノンリニア編集になってからは、必ずクライアントに見せる前に、全体をくまなく見てチェックしなくてはならないのです。チェックしなくてはならないポイントは、まるで間違い探しクイズのような細かい点まで目を光らせないと、思わぬ落とし穴が待ち受けています。

 「消したはずの看板(競合スポンサー)が復活している」「社長の名前が間違っていて直したはずなのに、戻ってる」「ここに生音声があったはずなのに、消えてる」なんて、もうスーパーマンでもないと完璧にチェックOKなんて言えない感じです。

こうして、やっと納品にこぎつけて「やれやれ」と、満足の出来栄えの作品をゆっくり鑑賞していたら「日汗がタラ〜ッ」なんてことも茶飯事なのです。

もちろん、すぐにクライアントに電話です。

「すみません! 今すぐ直して持っていきますので!」


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