• Tomizo Jinno

読書と映像づくり(その2)

「星の王子さま」

著者:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ

有名なセリフ「本当に大切なものは目に見えない」(訳:内藤 濯)

この言葉には痺れました。



我が意を得たり

とはこのことで、目に見せる映像を作っている我々映像制作業の人間なら、たぶん誰もがこう思いながら映像をつくっているのではないでしょうか。

僕らはあれこれカットを重ねて、なんとか伝えたいことを明確にしようとします。しかし本当に大切なものは、「映っているもの」ではなく、「映ってないこと」のなかにあります。どういうことかというと、いくつものカットの連続を通じて意図は表出してきますが、その1カット、1カットは決して「真実」ではなく、単なる「事実」です。事実は1枚の画像になりますが、真実は1つの画像では定義しきれないほど複雑なものであり、数を重ねた画像がシーンとなり、ようやくおぼろげな真実が見えてくるものです。同時に真実とは100人の視聴者がいたら100通りのものであり、それは「解釈」という、ひとりひとりの自我に委ねられたカタチのない、目に見えないもの・・・だからです。


自分が大切に育てたバラ

慈しんで育てた人間にとっては、そのバラは特別なバラ。様々な経緯、背景をいくつも持っている人にとっては、そのことが真実です。しかし、バラはバラでしかありません。別な人にとっては、そのバラはどうでもいい、意味のないバラかも知れません。


映像を誰かの視点でモノを見せる

そして視聴者に対して、その視点の人にとっての真実を想像させ、それに共感するよう仕向けます。ときに、その「誰か」自身も真実に気付いていないことをあぶり出し、その誰かを啓発します。


真実は目に見えないこそ素晴らしい

目に見えることは、仏教に帰依するまでもなく、むしろ空なものであり、そのことに拘泥していると、真実が見えなくなってしまう。こうした思想は洋の東西を問わず、かなり普遍的なのもではないでしょうか。人としてのものの見方、考え方として基盤とすべきことだと、僕は思います。

映像をつくる上でもしかり。

サン=テグジュペリが教えてくれたこの哲学は、僕の精神基盤のひとつです。

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