Tomizo Jinno
緊急事態解除宣言のタイミングと映像の仕事
いちどは解除しないと
ここ1週間くらいの感染者数は数十人の前半で一進一退を繰り返しているが、今後また増加傾向に反転する可能性を感じている人も多いと思う。
しかし緊急事態宣言をこれ以上継続することの経済的な打撃と、世界の趨勢に照らし、いちどは解除しないと日本社会の解除圧力に政治が抗しきれない。万が一第2波がすぐにやってきたとしても、それは織り込み済み。そう判断しているのだと思う。
集団心理と国民心理
女子プロレスラーが、テレビ番組内の発言に対するSNSでの誹謗中傷で自殺したとのニュースが、いまテレビで流れている。それに対して菅官房長官がSNSにおけるリテラシー教育にチカラを入れる必要があるとの考えを示した。
集団は個人の集まりによってできているが、集団に「意識」がるわけではなく、集団の中のひとりひとりの意識が集団内の横のひとりの意見に影響を受けることで、それが伝搬して「集団としての意識」があるかのように社会が誤解する。人間社会の情けない面だ。
誰の意向なのか
緊急事態宣言も、個人的には多くの人が「まだ早いのでは?」と心の奥で思っているけれど、自粛社会で生活が立ち行かない人のことも考えると、「やむを得ない」という態度表明をします。
国を治めるリーダーが何を見て判断材料としているか、それはリーダーにしか見えないものもあると思う。他のひとには説明しようも無いものが見える。小さな組織のリーダーをやっていてもそれを感じるのだから、巨大な組織ならなおさらだろう。
映像プロデューサー、映像ディレクターもそういう仕事の一種です。出来上がるまで「説明しようがない」、そんなこと日常茶飯事ですから。
