• Tomizo Jinno

映画館でなければ伝わらないこととは

シネマコンプレックスはもちろん、ミニシアターのような映画館も休館が続いています。経営が苦しくなった会社がコンテンツをネット配信して収益を上げようという動きに対して、井筒監督は「映画は映画館で観なければわからない」と、インタビューに答えていました。

果たして、本当でしょうか?

映画館でなければわからないこととは、いったい何なのでしょうか?


大きなスクリーンでないと「見えないもの」

メジャー級の映画は解像度で言えば2Kとか4Kなので、家庭でも4Kテレビがあれば映画館と同様の解像度での視聴は可能ですが、現実的には4Kの映画コンテンツをそのまま配信しているサイトってあるのかな?それについては知見をもたないけれど、現実的にはストリーミング視聴されると通信環境の影響を受けて、たぶんFHD画質がせいぜいでしょう。ダウンロードして観ればもちろん4K視聴は可能です。だから「解像度」の問題はないと言えます。

問題は家庭のテレビを「大きなスクリーン」と言えるかどうか。更に現実的にネット配信コンテンツの場合、多くの人たちはスマホの画面や、せいぜいパソコンの13インチ程度の画面で観ていることです。制作者としては、それでは「見えていない」要素が多くあると考えるのは頷けます。大スクリーンの場合、観客は画面上を視線を動かして見たいところを観ます(実は制作者が「仕向けて」います)。いっぽう小さな画面で視聴する場合、視聴者は全体を漠然と見るため、制作者が演出上、演技上重要と思っている部分に、視聴者が気づかぬまま視聴されてしまう可能性が高くなります。

映画自体が伝えたいことが伝えられない可能性が高くなるわけです。

大音響サウンド(サラウンド)

家庭でも本格的なオーディオ装置につないで視聴すれば、その映画が音響に凝った作りをしていれば十分にそれが再現されます。しかし現実的にはスマホやパソコンでの視聴だとすれば、小さなスピーカーで中音域だけの音を聞いていることになり、これも制作者の思いの多くの部分が伝わらないことになります。

B2Bのビジネス映像制作者も同じ気持ち

僕らが仕事で制作したビジネス映像を、クライアントにせよ視聴を想定した対象の人たちにせよ、小さなスマホ画面で、しかもスマホを縦のまま視聴している様子を見ると、「せめてスマホを横にして視てください!」と思ってしまいます。

集中して観てほしい

これが制作者の共通の思いであることは、間違いありません。心を込めて何週間も何ヶ月もかけて毎日毎日、何度も何度も修正しながら仕上げた映像です。制作者はその隅々まで記憶しています。その「隅」にも魂が宿っているということを、井筒監督は言いたかったんだろうなと、思います。

僕も同意します。


スマホ動画の特性

今の時代はスマホで伝わる程度の「内容が薄い」コンテンツが求められています。スマホで視聴されることを前提とした映像の作り方は、映画やさんにしてみれば「雑」な作り方を求められているようなものですので、「それならもうやめた!」と言いたい気持ちはわかります。



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