top of page
Search
  • Writer's pictureTomizo Jinno

映像OFF『冬の海』

「身を切るような」とも「凍るような」とも違う。

ただ冷たく、この冷たさが恐怖に変る瞬間が来ないよう

万全の準備で海に出る。

風は重く安定している。

波は出来るだけかぶりたくないけど、

そうなったら・なったで

アドレナリンで全開のパフォーマンス。

「落水したら助からないな」

快感なのか恐怖なのか、いつも自問するけどわからない。

でも船を降りると、やはりまた乗りたいと思ってしまう。

冬の海は依存性アリ、一度嵌るとやめられない。

真夏の開放感もなく、空もどんより重く、海は大抵灰色

周りを見渡しても他のヨットに出会うこともなく寂しい限り、

なのだけど、その孤立した感じがヒリヒリ気持ちいい。



Recent Posts

See All

大海原に一人漂うような気持ちになる 信じた道を進んできたはずなのに、 目指す陸が見えて来ない。

無理させちゃったね。 台風の時は吹きっさらしで置いてけぼり。 大波に叩かれて走り続けた時は あちこちネジも緩んじゃったしね。

孤独の味は絶品。 身体の奥から「自由であることの感慨が」湧き上がり、 幸せに包まれる。 孤独の味は絶品。 でも味わうには条件がある。

bottom of page