Tomizo Jinno
映像制作費の見積もりはご予算枠を示した方がお得(その1)
予算を抑えたいのは人情ですね
蚤の市などで物を買う時、価格交渉するのは楽しいですよね。交渉をうまく運ぶ初心者コースは「相手の出方を見る」です。買う側が先に「○○円で売ってくれん?」と言ったとして、実は相手の腹づもりはもっと安かったら大損します。だから「自分から価格を提示すると損」という先入観は多くの人が持っています。できるだけ得をしたい、それは人情です。
先に金額を言ってみる
売り手が内心「この商品は100円!」と思っていても、いきなり「50円で売って!」と言ってみると、案外「わかった売るよ」と言うことがあります。仕入れ原価0円だから、いくらで売っても利益が出るのかも知れないし、これまで売れない商品で原価は40円だから10円の利益が出ればみっけもの、かも知れません。ただし、「絶対に売らない!」と言われるかも知れません。その理由は原価割れするのもひとつの理由ですが、その売り手が同類商品とのバランスに気を配る性格だとか、業界のルールなのかも知れません。あるいは「プライド」かも。
映像(動画)は実物を見ながら価格交渉できない
あたりまえですが、動画や映像は制作を終えなくては、その商品の実態が見えません。実物がまだない段階で価格交渉をすると、凡庸なプロダクションはどういう行動をとるでしょうか!?
①お客さんはなるべく安く買いたいと考えている(と推測する)
②仕様条件は満たすけれど、見えないところで質を下げて見積もろう
これも人情です。
続く
