Tomizo Jinno
映像制作案件・アニメーションに騙されるな!(その3)
「アニメ」にはいろいろある
映像制作会社側は、アニメーションという映像手法を、ものすごく広範に捉えています。
文字や記号を画面の左から右に動かしただけのもの
イラストで描かれたキャラがパラパラ漫画のように動くもの
図表のグラフが伸びるもの(2D、3D)
画面内に描かれたグラフィックデザインや、アイコンが動く
2Dで描かれたキャラクタが2次元的な動きで芝居をする
3Dで描かれたキャラクタが3次元的な動きで芝居をする
手書きで描かれた画像やキャラクタが、連続するなめらかな動きで芝居をする
エトセトラエトセトラ
「そんなのアニメじゃない」
と言われるものもあると思いますが、我々映像制作会社に相談されるさまざまなお客様が、これらをそれぞれ「アニメ」と呼ばれるので、我々としてはすべての可能性を想像しながら、お客様のお話を伺う立場ですので、こうなるわけです。
ですから、「アニメで」と言われると「例えば、ネット上にあるどのようなタッチのものをお考えですか?」という訊き方で、お客様が考えておられる「アニメの定義」を、まず探ります。次に「ご予算は?」。
お客さんが考えているアニメと、ご予算を伺うと、まずはそのご希望プランが実現可能かどうかわかります。
(お客さんがイメージしている)アニメーションの多くは、予算が掛かるものです。お客さんのアニメ観を伺わずに、予算だけを伺ってアニメを作る、という映像制作会社には注意が必要です。
