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  • Writer's pictureTomizo Jinno

日本の首相はどうしてカメラ目線で喋らないのか

カメラ目線は直接語りかける

日本の第二次大戦における敗戦が専制政治によってもたらされたという教訓によって、日本人には威勢の良いメッセージを語りかけるリーダーが嫌いな人が多いからです。

カメラ目線で喋ると、視聴者のすべてが「自分に語りかけている」と感じます。目力の強い人ならば「力強く語りかけてくる」と感じます。

喋っているその人のことがもともと嫌いな人は、まるで自分が命令を受けているように感じ腹が立つことでしょう。だから人の気分を害すようなリスクは避けて、「誰にでもなく話す」という習慣が、日本の政治家には染み付いているようです。


カメラを見てはいけない人たち

テレビドラマを見ていると、ごく稀に出演者が目の動きの途中でカメラを見てしまったカットが、そのまま編集されていることがあります。視聴者としては「ドキッ」として、「ダメだよ君、こっちのことは気にしちゃだめ」と思ってしまうはずです。

最近のB2Bビジネス映像制作の現場でも、誰かをインタビューをするスタイルの映像収録がよくありますが、ほとんどがカメラを避けた目線で撮影します。あれをカメラ目線で撮って、普通に客観的につくられている映像の中に編集して入れると「なんだよ突然こいつは!?」という演出になるでしょう。劇中劇みたいな感じとも言えます。


カメラを見るか、見ないか、たったこれだけのことでまるで意味が違ってしまうって、面白いと思いませんか?




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