• Tomizo Jinno

ライブ感ある映像をDSLRで撮ってその場で編集、WEBで拡散

外洋ヨットにおけるアジア最長レースである「沖縄-東海ヨットレース2014」において、広報委員長としてまさに今時の動画による広報活動を行ったので、そのレポートを転載します。動画によるイベント広報の基本パターンとしてお読みください。


少数のスタッフと限られた予算

沖縄-東海ヨットレースは、とても少数のスタッフと限られた予算の下で開催されている。そこで私は第1回大会より左記に絞って広報活動を行ってきた。

■外洋ヨットに乗っている人、あるいは興味がある人に情報提供する。

■広報媒体をインターネットに限定し、SNSにより情報拡散する。

3回目となる今回はこれらに加え、Yellowbrickが提供する航跡情報(15分毎・リアルタイム)へのアクセスが非常に多いことから、求められている情報は「よりリアルなもの」であると考え、「映像が欲しい」という実行委員長の強い要望もあり左記の2点を追加した。

■ムービーを制作する。

■よりタイムリーに伝える。


公式ホームページ

「公示」に準じる位置づけで運用。各委員会等から送られてくる情報をスピーディに更新し、情報の在処が分かり易いことに気を配った。同時に更新したことをFacebookでアナウンスし、航跡情報をはじめ動画サイト、Facebookなどへのリンクはすべてトップページに集約した。


公式Facebookページ

チーム(艇)のFacebookページ(以下FBと略す)を持っていない場合、エントリーが受理されるとすぐにチームに連絡をとり、この機会にFBを作成していただくことをお願いし、今回は元々FBを持っていた艇も含め10杯の艇がFBを運用してくれた。

各艇が準備や回航の記事をアップすると、各艇のFBを全てフォローしている私はすぐにそれに気づく。内容を読み、数行のキャプションを加え、公式FBにシェア(転載)する。これにより公式FBをフォローしている人たちは、10杯の参加艇に関する鮮度の高い情報をタイムリーに知ることができるという仕組みである。スタートに向けて参加者のみならず、周辺の人も期待感が高まっていったと思う。


公式YouTubeチャンネル

宜野湾はどんな所?参加している人はどんな人たち?艇長会議って?ヨットレースのスタートって?そんな疑問に応えるため合計33本のムービーを制作、掲載した。一部を除き殆どのムービーはレース本部と行動を共にして撮影し、現地で制作(編集)しながら順次アップしていった。

ムービーを多用したいと考えたのは、やはりヨットを知らない人たちに、外洋レースがどのようなものかを知ってもらいたい、という理由もある。レースに参加した人たちの「(映像の)おかげで家族にわかってもらえた!」という言葉が象徴するのが外洋レースの認知度なのだ。


ムービー制作体制

オンボード撮影/インタビュー/演出/編集・中嶋一成(Layline Media代表)。

陸上/カメラボート撮影/演出/編集・青木聖也(GRAFILM代表)。

GoPro設置・藤平浩史(PLUSTON代表)

企画/構成/制作/iPhone動画・神野富三(株式会社映像設計 代表取締役)


カメラマンの個性を活かして

ふたりのカメラマンとは個人的にFBを通じて知り合った。今回の映像について相談を持ちかけるうちに、中嶋さんはセーラーとしての十分な経験がある上に英語も話せ、しかも抜群の“コミュニケーション力”。百戦錬磨のオーナーやスキッパーを取材できるカメラマンは彼をおいていないと感じた。

一方でとにかく外洋ヨットをカッコヨク見せたいと考えた私は、青木さんの映像美への情熱と若い足腰(ボート上での撮影に必須)は、きっと成果を出すと確信した。正式に協力を求め打ち合わせを重ねた後、ふたりには対象とテーマ、狙いを伝え、私は様々な意味での制作環境の整備と、タイムリーな公開に心を砕いた。 制作したムービーの内容に関しては現在も公開しているYouTubeチャンネルを参照されたい。


スピード勝負

中嶋、青木両氏にはどの映像も時間単位で期限を決めて編集を上げるよう求め、仮編集映像はサーバにアップして共有。即座にチェック、修正打合せができるよう私を含めた3人はノートPCをWi-Fi環境の下に常時携行した。

しかし情報量の多い映像や、レース進捗に関する情報などの拙速な内容チェックは問題を見過ごす恐れがあり、レース運営全体に迷惑をかけるリスクがあったことは、今後の課題としてみなさんにも参考にしていただきたい。


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