Tomizo Jinno
ビジネス映像専門プロダクション 株式会社映像設計
「映像コンテンツ制作ビジネス」
と聞いて、今一般の人が想像するのは以下のようなものではないだろうか。
視聴メディア(媒体)は同じであるものもあるし、複数メディアに跨がるものもあるが、あくまでコンテンツとしてのジャンル分けである。
①テレビ番組制作
②映画制作
③娯楽アニメーション制作
④CM制作
⑤ブライダルビデオ制作
⑥DVD制作
⑦CG制作
だいたいこのくらいではないだろうか。
新規参入したYouTuber
最近では、ここにYouTuberという職業?も入るのだろうか。
実際の制作会社はある程度の専門性を持って、例えばテレビ番組でもドラマ専門であったりドキュメンタリーが得意であったりするが、バラエティから教育番組まで総合的に制作している会社もある。
また、映画を制作する会社がCMも制作していることも、よくある。
「DVD制作」というジャンルは、ハウツー物や鉄道マニア向けのものなどを制作する会社もあるだろう、ということくらいは一般の人も想像がつくというか、知っている。
B2B映像制作というジャンルは出てこない
しかし、こうしたジャンル分けに「B2B映像制作」とか「ビジネス映像制作」という、企業から制作を請け負って、一般のメディアに載せないコンテンツを制作するビジネスは、なかなか挙がってこない。僕が「企業の映像を制作しています」と言っても「へえ、そういう仕事があるんですか」です。
実際にはこうしたビジネス映像は、上記に列挙したような制作会社が、副業のようにして請け負っていることも多いく、本業にするには社員(制作スタッフ)に人気がなく、表立って営業しているわけではないのだ。
どうしてか?
①題材、テーマはクライアントが決める
②クライアントの都合や意見を最優先しなくてはならない
③クライアントチェックが細かい
④興味のない分野でも詳細に調べて理解しなくてはならない
⑤視聴者が限られていて、テレビ番組のようにみんなに自慢できない
⑥被写体も撮影場所もとにかく地味
映像業界に就職してくる若者の多くは「メジャーな仕事がしたい」「テレビの仕事に関わりたい」「タレントや有名人と関わりたい」「取材先にチヤホヤされたい」「友達に羨ましがられたい」といった、かなりミーハーな気持ちをもっていることは確かだ。
弊社はB2B映像制作専門
申し訳ないけれど、弊社にはミーハーな仕事は皆無です。
また個人の方からの発注もお受けしていません、法人、団体専門です。
僕が「大衆受けする映像」を制作するというのが苦手である、ということもあります。
限られたターゲットに突き刺さる映像をつくることが面白いと思うので。
地味な仕事が大好きで、スタッフには申し訳ないけれど、これからもこれ一本でいきますので、よろしくお願いね。
