Tomizo Jinno
テレワーク授業・動画教育番組の制作方法
教室をそのまま再現
教師が板書をしながらカメラに向かって喋る。それをそのまま録画して再生すれば授業はできあがり・・・というのは、あまりに安易すぎないか?と映像制作に携わる者ならば抵抗感を感じる。と僕は思う。
安易ということは、言い換えれば素人でも制作できる、ビデオカメラ1台と簡単な編集ソフトがあれば事足りるということだ。いや、編集さえなくたって時間ちょうどに収録を終えれば、それを再生するだけである。
そのような仕事をわざわざプロの映像制作スタッフに依頼する必要もないと思うので、もし僕が相談されたら、「ご自分でつくられたらいかがですか?」と、心からの親切心で言うことだろう。
映像のもつチカラ
というのは、もちろん教師の様子をリアルに再現するというのもチカラには違いないが、プロでないと使えないチカラというわけでもないので、やはりプロの出番はいらないように思う。では、プロだったらどうするべきだと考えるのか?
概念や理屈を映像化する
授業のテーマが・・・たとえば水を電気分解して酸素と水素にする・・・ならば、その実験の様子をツブサに見せるのはもちろんだが、その概念や化学式を模式的に映像化、動くイラスト化するなどして、視覚的・直感的に納得がいくコンテンツとして作り込む、ということをしたくなります。そこにこそ僕らの経験や知識、センス、能力が生かされるからです。
時間もお金もかかる
問題はやはりそうしたコンテンツ作りは、教諭との打ち合わせ、監修などの時間も必要だし、CGやアニメを作成する技術スタッフや道具、時間も必要なので、どうしても予算が大きくなること。
しかし、考えてみれば教科書というのは学習指導要領に従って学年ごとに全国的によく似た内容になっているわけでから、みんなで予算を出し合えば、そう大きなコストとは言えないような負担で学校が利用できるのではないか?
教科書動画が世に出ないわけ
・・・あ、だめか・・・先生いらなくなっちゃうか!?
道理でそういうビデオ教科書がないわけだ。
