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  • Writer's pictureTomizo Jinno

すれ違い頻発の動画制作コミュニケーション(その1)

カタチのあるものの商いが羨ましい

カスタムメイドのソフトウェアというのは、とにかく販売する時点で商品が無いので、買う側も売る側も、互いに相手が脳裏に描いている「商品(最終形)」を想像するしかありません。

コンピュータソフトであれば、要はシステムなので、インプットに対して期待したアウトプットが出てくれば基本的にOK。「要件定義書」で定義した要件が満たされていれば、ひとまず買い手は受け取らざるを得ません。


こんなつもりじゃなかった

ところが映像コンテンツ、動画コンテンツというものは、どれだけ要件を満たしていようが、買い手の担当者が「これ嫌い」と思えば、なかなか納品に至らないという事態が起こります。僕も若き日、BtoB映像制作業界での仕事を始めた頃は、よくこの壁にぶつかりました。経験を積んでくると相手の想像していることが、概ね予想できるようになり、制作プロセスの折々で軌道修正しながら、担当者、担当部署、その企業の「お好み」に合わせながら、同時に目的要件を満たすことが上手くできるようになりました。


BtoCはほんとうに難しい

BtoBの場合は相手が企業、組織なので、平均的な感性での評価で判断してもらえるように、担当者個人ではなく、組織に対して都度承認を得ながら進めるよう、事を上手く運ぶのがBtoB映像制作会社の要諦です。しかし、BtoCの仕事は私人としの相手個人が取引相手ですので、最初に合意して定義した要件さえも後回しにして、「お好み」を申し付けられる、しかも少しずつ言うことが変わっていく・・・なんてことも大いにありますので、これはたぶん、どれだけ経験を積んでも解決法が見つからないのではないかと思います。だから弊社は原則的にBtoCの仕事はお請けしていません。


さて、次回からは「よくあるすれ違い」の事例をいくつか紹介していきます。

すれ違い頻発の動画制作コミュニケーション(その1)

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