• Tomizo Jinno

「わかりやすく」はフェアじゃない

動画はものごとをわかりやすくする?

映像を制作する者として敢えて言えば、一般受けするWEB動画は短く、わかりやすいもので構わないけれど、一定のターゲットに視てもらう映像は、それなりの尺をとって、難しことも織り交ぜ制作すべきだと考えています。

「わかりやすい」は、本当に人に優しいことでしょうか?


新型コロナ対策を「わかりやすく」

例えば「第2波とも言われる感染者増の中、GoToキャンペーンを実施するって、どういうこと?」という声がたくさんありました。たしかにこの政策は「わかりにくい」典型の施策ではあります。しかし、観光産業を絶滅させてしまうわけにはいかないのも、国や行政を預かる政治家の立場です。

しかし国民にしてみれば、あちこちの県が「県境を跨ぐ移動は自粛を!」といっている最中に、他県に観光に出かけていいものか判断に迷う・・・。そんな国民を迷わせるような政策ってどうよ!?「わかりにくい!」ということでしょう。

わかりやすくするとどうなるか?

極論すれば「旅行は禁止!」でしょう。もう少し緩くすると「県境を跨ぐ旅行は禁止」。もっと緩くすると「非常事態宣言が出ている県への旅行は禁止」。現実的にはこの3つめに近い政策に落ち着いたわけですが。いずれにしても日本の「・・事態宣言」には法的な拘束力が無い、罰則がない。緩くすれば緩くするほど、迷う人は増え、個々の人の「判断」が必要になってきます。わかりやすく禁止してしまえば、観光産業はますますどん底です。


肝心なことは「三密を避ける」「手指洗を徹底する」「対面ではマスクをする」

これらが守られれば、県境を跨ごうが、イベントをしようが、会食をしようが問題ないはずです。しかし、これらが徹底できない、状況判断できない人たちがいるから、人々の個別の行動について「いい」「だめ」という「お上の判断」を提示するしかない、それが「政策」というものです。つまり「政策」とは、もともと市民、国民を類型に分けて枠を嵌め、規制するものです。


枠に嵌まらない人まで押し込められる

しっかり三密を避け、手指洗をしっかりして、人と会う時は必ずマスクをして、長話や大声を出さない。そうした行動をとっている人までが「あなたは愛知県民だから来てはダメ!」と言われてしまうのが、政策というものです。

「わかりにくい」は、様々な人が居ることに考慮しているから

判断力のある人ならば、難しい条文や一見矛盾したような施策から、自分があてはまるポジションを明確に理解して、自分がとるべき行動を実践するでしょう。自分で判断できるひとは「わかりにくい」から、きちんと本質を読み取ります。「わかりにくい」はむしろ「すべての人に優しい」ということだと考えるのです。


わかりやすさを求めると、フェアでなくなってくる

「わかりやすさ」は人々を十把ひと絡げにして、「だいたいみんなそんなもの」と決めつけます。本来必要のない人まで対象にされ、不自由な生活を強いることもあります。いわば人権侵害に近い強制を受けるかも知れないのが「わかりやすい施策」です。


わかりやすい=なるべく短く?

映像もわかりやすさを求められ、まず第一に「できるだけ短く」と言われます。しかし短くすれば、視聴者を十把ひと絡げに捉えて、マジョリティに受けるものばかりになり、少数派やニッチな立場にいる人を置いてきぼりにします。

BtoBの映像は、もともとニッチな人たちを視聴対象にして企画制作されることが多いもの。必ずしも「短く」「わかりやすく」ばかりに気を取られる必要はないと、僕は思っています。


「わかりやすく」はフェアじゃない


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