汎用的な内容でもけっこう使える
こうした安全教育専門のプロダクションが、シリーズで長年制作されているうちの1本のようですが、どのコンテンツもけっこうな再生回数があります。きっと全国の作業現場で新人教育や研修に利用されているのでしょう。
シナリオも演出も昔ながらの伝統的な「お芝居方式」です。伝えたいことが、とてもよく伝わるっていると思います。「なんだ、こんなんでいいの?」なんて思ってはいけません。こういうお芝居を演出したり、編集するのは一定以上の技能と経験が無いと、案外ぎくしゃくしたものになります。
危険がある職場の安全教育には、どの会社も頭を悩ませているようです。個別の場面での不安全行動の例示をして、それがなぜ危ないのか、事故が起きてしまうとどうなるのかを「納得」させながら教育するのがミソなのですが、視聴者を納得のレベルまでもっていくことは容易ではありません。何事も経験してみなければわからないのと同様、危険性をできるだけリアルに感じさせる映像づくりと、視聴者が「腑に落ちる」シナリオ、ストーリーづくりが重要です。
弊社も実は、ある大手企業の工場作業に関する安全教育ビデオをシリーズで制作させていただいています。リアルに撮影するのも、本当に危険があることと、社員さんたちが、なかなか集中して見てくれないという理由から、全編フルアニメーションで制作しています。
ところで「不安全行動」とは、こうした工場、作業現場での事故、怪我に結びつくルール違反の行動のこと。そして、おはようございます。いってらっしゃい。などと同様の「おたがいに安全に働きましょう!」という挨拶・掛け声(?)は「ご安全に!」と言います。
これ業界用語です。