非日常・すれ違い・出会い・旅立ち
様々なイメージが刷り込まれている旅客機やエアラインの映像というのは、それだけで様々な印象を喚起する記号として機能する。
だからこの被写体・テーマは映像クリエーターも大好きだ。
この映像は、何人(何組)もの人たちが、それぞれの生い立ちを持って、映像中で交錯したりすれ違ったりする。けれど長尺の映画のように最後に一同が揃ってオチがつく、というわけには行かないのが、こうした短尺WEB動画の難しいところ。
それじゃああまりに嘘っぽいから、いまどきそんなフィクションストリーは流行らない。PR映像としてはダサいと言われてしまう。
登場人物のバラエティはそれなりにリアルではあるが、これだけの数が出てくるとどうしても過剰になる。結局この人は何だったんだ?と、映画タイタニックみたいなことも起こる。
まあ、雰囲気ものとして観ればいいのだけれど、映像の企画を考える同業者としては、気になってしまった動画である。