その土地を愛する創り手が紡ぐ美しさには愛がある。
4K収録4K編集の効果を余すことなく活かしている作品。構図の切り取りはもちろん素晴らしく、色の調整もイヤミがない。その上、グラフィックデザインはシンプルだが、ツボを押さえた気持ちよさ。鹿児島のプロダクションの経営者でもあるカメラマンの方は、写真もやる人みたいですね。 クライアントは自治体関係機関と推察するので、当然企画提案やシナリオの打合せを何度も行っていると思うけど、こういう土地の自然と風土の美しさを軸にした作品のプレゼンは、ただ単に「美しく撮ります」と書いても特徴が示せない。そこで若い女性の旅人(?)を登場させることで企画提案プロセスを乗り切ったのではないか?と、これも想像。で、ここからが感想。映像の軸に旅人を持ってくる構成はよくあるのだけれど、この作品に登場する女性は、良い意味で存在を感じさせない、見る者が映像全体を気持ちよく視聴できる、と感じた。どういうプロフィールの女性なんだろうか。 この作品はショートバージョンもあるようですが、綺麗な映像はずーっと見ていたいから、僕は断然ロングバージョンをお勧めしたい。こういう作品を見つけると、映像を見ながらニタニタしてしまう僕は変?いつか一緒に仕事できないかな、と夢想したりしている。あ、カメラマン(ディレクターも?)さんのことですよ。
シナリオ ☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆
デザイン ☆☆☆☆
サウンド ☆☆☆☆(※曲)
演出安定感 ☆☆☆☆