象形文字が動くとインフィグラフィックムービーになる
BtoB映像という枠からどんどん離れていっているようだが、インフォグラフィックムービーは今やBtoB映像のジャンルのひとつとして定着しているので、その起源を考えてみるのもよいと思い、この映像をシェアしてみた。
視覚言語とは、簡単に言えば象形文字のようなものだが、1文字1文字に意味があり、その連続で一連の文章(状況説明や意思伝達)ができてしまう。
インフォグラフィックは、それを少しデザイン化?したデザインで、それを時間軸で可変的に動かすとインフォグラフィックムービーになり、まるで文章のような表現が可能になる。同時に、視覚的な記憶が残るため、より深い理解と記憶期間が長くなるという特徴を持っていると、僕は思う。
いろいろな「意味」を単純な図形に仕立てるというインフォグラフィックというデザインの技は、ものごとの意味を単純化する作業だからこそ、ものごとの本質をよく見抜く力が重要だ。
ただ単に絵が動いているとか、文字が順番に出てくるだけでインフォグラフィックムービーと呼ぶなかれ。その象形と動きに意味があってこそのものなのだ。
このムービーは、アフレコならぬ講演の記録音声に後でアニメをつける、アフエディで作られている様子。たぶん映像技術には慣れていない方が制作されたのではないかと思うが、この場合、視覚言語の文字ひとつひとつがすでにインフォグラフィックになっているので、もうじゅうぶんにインフォグラフィックムービーと呼んで差し支えないだろう。
シナリオ ☆
オリジナリティ☆☆☆
デザイン ☆☆☆
サウンド
演出安定感 ☆