その会社に体制・理念・ビジョンがちゃんとあることが条件
こちらの会社のリクルート動画は、まさに往時の企業紹介としてのフルサイズの映像だったので「リクルートビデオ」と呼ばせてもらった。
こうしたシナリオ、取材、演出、撮影、編集は、映像制作の基本的なトレーニングと経験をを積んだスタッフの仕事と思うので、やはり安心して見ていられるし、ターゲットとなる求職者たちが知りたい情報を視覚的にもきちんと伝えていて、とても効果が高い映像に仕上がっていると思う。
インタビューを受けている社員さんたちの顔もいいし、言葉も熱意とリアリティが感じられ、会社全体の活気を感じる。
最近は3分程度の短尺の映像ばかりが世に出回っているけれど、それは発注者の希望だけでなく、力の足りない映像制作者が大量に参入していることも要因と思う。
さらに言えば、企業としてリソースが揃っていない会社のビジネスを企業紹介として映像化すると、どうしても足りないものが見えてしまうので、映像1本に封入するテーマを単一に絞り込んで(Single Issue)描くことで、足り無さに気づかせない方法がとられているのだと思う。もちろん誰もそんなこと意図しているわけではなく、描くものが無いから単一テーマにせざるを得ないだけだけれど。