撮ってみなければわからないけど、撮る前に計画する
15ヶ月間同じ対象を追い続けて一本の映像にまとめるのは、あらかじめ構想を持って臨まないといけないけれど、ドキュメンタリーの醍醐味は想定外のものを捉えちゃうこと。編集時にそれも入れたくなった時、最初の構想も活かしながらまとめ上げる臨機応変力も大事。
この映像の作家さんは、下仁田に住んでいるのかな?
1年間を超える長期間を短尺にまとめて観せる時は、定点的な視点で四季の遷りかわりを捉えることで、時間経過を感じさせる方法が定番だけど、こちらの映像はそういうよくある方法は無視して、その時その時、気持ちいいと思った撮り方をした映像を時系列に並べている。
たいがいそういう編集の映像を観ていると、時間経過がよくわからないでイライラし始めるのだけれど、この映像は「飽きさせない映像」連続で視聴者を最後まで脱落させないことに成功している。
熱意。
かな。下仁田葱とそれをつくる農家の仲間たちを、とても大切に思っている。そういう気持ちが伝ってくる素直な作品だな、と思いました。
シナリオ ☆
オリジナリティ☆
デザイン ☆☆
サウンド ☆
演出安定感 ☆☆